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アルバイト・パート募集㊼集まる募集-正社員登用制度

2016-08-22

アルバイト・パートさんの採用や育成を担う皆様を、熱く応援する連載コラム。
アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。

アルバイト・パート募集のコツやポイント。
求人広告などでも今すぐできる、応募者を増やす方法・工夫の第23回。

今回は、正社員登用制度についてご案内致しましょう。

正社員登用制度あり-図

□正社員登用制度あり
( 過去〇実績〇〇〇名 )
□ステップアップ制度あり!将来は正社員も目指せます!

こちらも、これまでのご案内同様、急速に増えている記載です。

①厳しくなる採用環境(正社員)→正社員層の新たな採用リソース②厳しくなる採用環境(アルバイト・パート)→フリーター・長期勤務希望層の獲得施策③改正労働契約法第18条への対応→無期雇用ルールの積極活用 → モチベーションUP、成長スピードの向上、生産性の向上、組織活性×長期希望層の応募、意欲ある人材の応募、業務に習熟した即戦力人材の確保、採用費・教育育成費の削減 →→ 正社員登用制度(これまでの社員制度+フレキシブル社員・短時間勤務社員・地域限定社員等)

その背景は大きく3つ。

社員登用後の処遇や働き方も、多様な人材層を包み込む制度が増えていますが、順にご案内していきましょう。

新規学卒者及びパートを除く「求職者数・求人数・求人倍率推移」-グラフ(出典:厚生労働省発表値を元に弊社作成)

正社員登用制度の記載が増えている背景の1つ目には、上図のように正社員層の求人募集も年々厳しくなっている採用環境の変化が横たわります。

例えば2009年比で見ると、中途正社員層の「 求職者数 」は約40%減少、相対して企業からの「 求人数 」は約85%上昇

2015年には「 求職者数と各企業からの求人数 」の受給バランスが逆転し、中途正社員層の求人倍率は0.38倍から1.14倍へ急上昇しました。

更に以前ご案内の若者人口の減少。これらの流れは今後ますます厳しくなることが予測されます。

こういった経営環境の変化に対応し、正社員採用のリソースを拡大すると共に既に、職務に必要な知識とスキルを身に着けた即戦力人材を採用できる制度がアルバイト・パートさんの正社員登用。

長期的に働き続けたいアルバイト・パートさんのモチベーションも向上し、成長スピードも加速組織の生産性も高まり組織活性にも繋がる……と、様々なメリットも伴いながら拡大しているというわけです。

15歳~24歳フリーター人口推移-グラフ(出典:総務省労働力調査データを元に弊社作成)

正社員登用制度が増えている背景の2つ目に挙げられるのは、アルバイト・パートさん募集で激戦域となってきているフリーター層の獲得施策の側面です。

上図のようにここ数年で25歳までの若者フリーター人口は急速に減少

こちらの統計のフリーターの定義は、「 男子は学卒、女子は学卒かつ未婚で、現在の就業形態又は求職希望の雇用形態がアルバイト・パート 」である層なので、就業率増加による減少ではなく、就業中のフリーター層も含めた若者フリーター人口自体が減少しているところがポイントです。

学業やサークルと両立しながら働く学生層や、家事や子育ての時間を優先する一部の主婦層等と比較し、フリーター層はレギュラー勤務も可能な人材が多く、アルバイト・パートさんの中でもコア戦力として有力な層でもあります。

正社員登用は一部のフリーター層にとって大きな魅力要因になるので、フリーター層を採用ターゲットとする求人募集で増加しているというわけです。

同一使用者との間で有期雇用契約が通算5年を超えて反復更新された場合、労働者からの申込みにより、無期労働契約に転換する-雇用契約説明図

そして3つ目の背景は、以前2018年問題の項でもご紹介した改正労働契約法第18条への対応が挙げられるでしょう。

2013年4月1日施行の改正労働契約法第18条で、

「 同一使用者との間で有期雇用契約が通算5年を超えて反復更新された場合、労働者からの申込みにより、無期労働契約に転換する 」

という「 有期労働契約者の無期転用ルール 」 が定められました。

更に、改正法が施行された2013年当時と比較して、採用環境は正社員層も含め「 採用難 」へ大きく変化

施行当時は慎重だった各企業の対応も「 無期雇用化がよりプラスになるよう積極的に活用 」する方向に変わり、正社員登用制度も拡大しているというわけです。

正社員登用制度(これまでの社員制度+フレキシブル社員・短時間勤務社員・地域限定社員等) ← モチベーションUP、成長スピードの向上、生産性の向上、組織活性×長期希望層の応募、意欲ある人材の応募、業務に習熟した即戦力人材の確保、採用費・教育育成費の削減-図

ここで補足しておきたいのが、この数年で増えている正社員登用制度は、従来の形と大きく異なるという点です。

従来の正社員は1日8時間フルタイムで働き、時に残業や転勤や配置転換も厭わないイメージですが、最近急速に増えているのは「 様々な働き方を柔軟に包み込む 」けれど “無期雇用” という新しい正社員の働き方。

「 フレキシブル社員 」「 タイムシフト社員 」「 短時間勤務社員 」「 地域限定社員 」等、その呼び方や働き方は各企業様によって様々あり、

無期雇用を目指し頑張るけれど、転勤するのは……。

無期雇用を目指し頑張るけれど、既存の正社員のように1日8時間フルタイムでは……。

という多様な人材層へ、

☞正社員だけれど、例えば週4日、1日5時間勤務

☞正社員だけれど転勤がない

などの新しい働き方を提案し、優秀なアルバイト・パートさんを包み込む制度が、様々な形で生み出されています。

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