
アルバイト・パートさんの採用や育成を担う皆様を、心から応援する連載コラム。
アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。
アルバイト・パート募集のコツ。
集める!つかむ!育てる!活かす‼の第1ステップ「 集める!」ためのコツやポイント。
前章では、「 アルバイト・パートさんが集まる理由 」について種々ご案内してきましたが、ここからは既存の求人広告やメディア活用から離れて、別の視点の集まる理由の活かし方へ視界を広げていきましょう。
複数の拠点や複数店舗を展開している企業様では、あるお店はいつでも人が充足していて、別のお店はいつも人に困る……という状況が、大なり小なりあるのではないでしょうか。
募集をしていないにもかかわらず、なぜかいつも人が集まるA店。
募集をし続けているにも関わらず、いつも人に困ってしまうB店。
採用環境の変化の中、こういった状況の中からも「 人が集まるヒント 」を見つけられることがあります。
鍵になるのは、人が集まるA店を「 恵まれている 」ではなく、
「 何か人に困らないノウハウやコツがあるのでは? 」
と捉える視点。
この視点が、時に「 企業全体の採用活動 」をみるみる好転させることもあるのです。
昨年五十店舗を突破し、今年から新たな中期成長計画を推進中の企業様。
採用環境が大きく変化し、多くの店舗が厳しい採用状況に直面していく中、それでも数店、自然に人が集まり先回りするようにいつも人材が満たされている店舗がありました。
目を凝らすといつも採用に困らない店舗は、それぞれ「 ある状態が恒常化 」していることが分かります。
大学4年生の卒業などで人が足りなくなりそうになると、アルバイト・パートさんたち同士が誰ということもなく自分たちで声を掛け合い 「 店頭求人POP 」 を新しく作成したり、 「 いっしょにやろう 」と友人や知人を誘ったりして、常に理想の人員のフォーメーションが保たれていたのです。
「 人が足りなくなりそうになると、先回りするように自然と人が集まってくるんです 」
とあるお店の店長様。
その当時は「 そういった理想的な状態を創るノウハウ 」というポイントには思いもよらず、単に「 うちは恵まれている 」と捉えるだけだったそうです。
もう一方で、採用環境の変化の中で人に困っているお店のアルバイト・パートさんたちは、どちらかと言えば傍観者。
採用活動は会社やお店がすること……という固定観念もあり、人が足りなくなりそうな場面でも声を掛け合うことが少ないか、全くないお店もありました。
ここで鍵になるのが、単にあの店はAPさんに恵まれている……と捉えるのではなく
「 常に理想のフォーメーションが保たれる状態を創るノウハウ 」
「 全店で共有できるやり方 」
があるのではないかと考え、それを全店で実行しようとする視界です。
採用に困らないお店のアルバイト・パートさんたちは、なぜ自ら自分たちで声を掛け合い、自然に人が集まるように理想のフォーメーションが保たれるのか。
人に困っているお店も、それを推進する要因を創りだし、阻害する要因を解決することで、人に困らない状態になる……ことができるわけです。
アルバイト・パートさん達は、なぜ採用に協力してくれるのでしょう?
自然に人が集まる組織創りのやり方やノウハウは、どうしたら鮮明になるのでしょう?
次回は、より鮮明な景色を見るための鍵の開け方へご案内を進めましょう。
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