アクトビジョン 人と組織の未来のために

募集採用・求人広告の原点

2012-12-14

活性化する組織、最高の組織創りの入り口である人材採用。

企業経営や採用に携わる皆様をはじめ、人と組織のわくわくする未来を担う皆様を応援する募集採用活動へのヒント集。

 
まずは世界で最も有名な「 伝説の求人広告 」 からご紹介致しましょう。

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※クリックすると拡大します

こちらは1900年代初頭、イギリスの探検家アーネスト・シャクルトンが南極探検隊の隊員を募るため、新聞の片隅に掲載した小さな求人広告です。

当時、国際的に南極への関心が高まり、南極点到達、南極大陸横断……と、数多くの探検隊が盛んに挑戦していた時代。

アーネスト・シャクルトンは過去の南極探検の成功でナイトの称号を授与されており、この求人募集当時、その名は既に広く知られていたようです。

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求む男子。至難の旅。

僅かな報酬。極寒。暗黒の続く日々。絶えざる危険。生還の保証なし。

ただし、成功の暁には名誉と称讃を得る。

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如何でしょう?

アーネスト・シャクルトンの呼掛けとはいえ、皆様はこの求人広告に応募するでしょうか?

男性だけの募集は、現在、日本では男女雇用機会均等法もあり難しいところがあります。

しかも生還の保証もない、極寒、暗闇の中の危険な旅……でありながら僅かな報酬。

けれど一説ではこのたった3行の広告に、なんと5000名以上もの応募があったと伝えられ、私たちの間では 「 伝説の求人広告 」 「 世界一有名な求人広告 」と呼ばれています。

人を集める力は何を得られるか……という待遇や報酬の中だけにあるのではない。

何を為すのか……という仕事そのものの真価や、奮い立たせる「 志 」 の中にこそある。

シャクルトンは、あえて南極探検の厳しさを包み隠さないことで、たくさんの人たちの共感を呼び、成し遂げる仕事の真価を真正面から伝えました。

最近の求人広告で時折見かける「 明るく楽しい職場! 」 「 駅からスグでラクラク通勤! 」などの求人広告と対比させると、その本質が垣間見えてくるでしょう。

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伝説の求人広告……もうひとつご紹介致しましょう。

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こちらはアポロ11号が人類初の有人月面着陸を成し遂げた1969年。

もちろん舞台は日本ですが、当時、海外進出を本格化し始めたソニー株式会社の求人広告のキャッチコピーです。

実際に新聞に掲載された広告には、ボディコピーと共に仕事内容、勤務地、資格などの丁寧な募集要項データも記載されていますが、このキャッチコピーとSONYのロゴに、後のソニーを担うたくさんの優秀な人材が集いました。

「 出るクイ 」を求む!……では、出るクイはとかく活躍し難い……という当時の日本の風潮を背景に、私たちは創業当初からそんな出るクイたちが集まって活き活きと成長してきた、能力と意欲がありながら組織の壁に阻まれている人こそ歓迎する……というメッセージを。

一方 「 英語でタンカのきれる { 日本 } 人 」 は、英語が堪能なだけでなく、時にタンカを切るほどに熱く交渉している場面まで浮かばせ、折衝力や肝の太さも必要な仕事……というメッセージが顔を出します。

実は、こちらはあえて手書き文字をそのまま掲載。

創業者のお一人である盛田昭夫さんのメモをそのまま使ったのでは?!……という神話?!まで生まれたほど、私たちの間で伝説になっています。

もう少し先で詳しくご案内致しますが、自分たちは何を強みにしているどんな組織なのかこれからどんな組織でありたいのかだからこそどんな人材に応募してきて欲しいのか……という採用活動の原点がこの数文字には溢れています。

こういったものと真正面から向き合うからこそ、メッセージが真っ直ぐ伝わり、

「 あ、これって自分のことだ!」

「 自分に呼び掛けてくれている!」

と感じさせる求人広告が生まれ、高い応募効果に繋がるのです。

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伝説の求人広告は、人を突き動かす珠玉のコピーは、決してテクニックだけでは生まれないことを教えてくれます。

そして、人が集う求人広告の原点は、不都合を化粧で隠した表現、デザインやビジュアル、給与や待遇にあるわけではないことも教えてくれます。

たくさんの人材を集める採用募集や求人広告の原点……僅かでも感じて頂けるでしょうか。

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