アクトビジョン 人と組織の未来のために

人が育つ組織創り-多様性を糧にする

2012-11-05

ご案内している 「 人が育つ組織 」 と 「 人が育ちにくい組織 」 。

人材育成のための仕組みや仕掛けが 「 活かされる組織 」 と 「 活かされない組織 」 。

2つめに浮かび上がるのが、「 多様性 」 というキーワードです。

 
「 人が育つ組織 」に共通しているのは、多様性を糧にする組織風土

少しだけ尖った言葉にするなら、相違や相対はプラスの力に変わることを知っている組織互いに 「 出るクイ 」 になることを歓迎し糧にする組織といっても良いでしょう。

変化の激しい時代、周囲と異なるモノの見方や感じ取る違和感は、時に大きなヒントになることが多いもの。

多様性に両手を広げて受け止めようとする風土が、そういったものをしっかり成長や発展の糧にするのです。

こういった組織は前回ご紹介の 「 タテ・ヨコ・ナナメ 」 のコミュニケーションも活発で、「 現場の些細な意見に耳を傾け糧にする、情報を統合し糧にする 」 点では、前回に通じるところもあります。

相違や相対を糧にし、異なるモノの見方や感じ方に両手を広げて力を高める組織。

それは、個々の組織発展へのパッションを真っ直ぐエネルギーに変え、誰もが積極的な姿勢で仕事に向かえる組織でもあります。

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一方、「 人が育ちにくい組織 」 に共通するのが、その自覚の有無にかかわらず、多様性を受け入れられずに疎んじてしまう組織風土。

尖った言葉にするなら、

「 言われたことだけをやっていれば良いんだ! 」

「 余計な動きをするな! 」

と、様々なアイデアや感じる違和感を牽制し、結果、調和という姿をした妥協や我慢が蔓延している組織です。

相対するモノの見方や異なる意見は受け入れられず、全体最適という名の抑圧が妥協や我慢を拡散させている。

優秀な人材も、組織の歯車として扱われ続けると、やがて指示待ちの姿勢、受け身な態度が定着してしまいます。

もっと優秀な人材は、組織の状態を客観的に捉え、別のフィールドへ転職してしまうこともあるでしょう。

こういった状態の組織でインタビューを行うと、ひとり一人が

「 それは自分のすることではない 」

と受け取っている領域がとても広く、誰も手を付けない課題が多いことに驚かされます。

アンオフィシャルな場でのコミュニケーションは活発ですが、オフィシャルな場では慎重、組織の発展や人の成長へのパッションが空回りしているのも、こういった組織の特徴です。

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制度や仕掛けは、その制度や仕掛けに相応しいオペレーションやプロセスがあって、初めて健全に動き出します。

どんなに良い制度や仕組みを創りだしても、現場の風土がそれに背反していては、なかなか活かされるものになりません。

自ら主体的に成長に向かう人材、新たな課題や問題に積極的に挑戦する人材を求めながら、日々それを押さえつけてはいないか。

現場のやりとりが、多様性を歓迎し糧にするものなのか、疎んじて牽制するものなのか。

主体性を持った人材を育もうとする上で、ここは重要な分岐点になります。

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補足しておきますが、「 多様性を受け入れること 」 と 「 暴走する人材を放置すること 」 は全く異なるものです。

新入社員層であれば、その主体性は、 報連相 」 や 「 健全なコミュニケーション 」 とのバランスで、糧にも、暴走にもなるもの。

多様性を糧にする組織は報連相やコミュニケーションがとても活発で、決して放置はしていません。

放置はしないけれど、上げ膳据え膳、至れり尽くせりではない。

至れり尽くせりではないけれど、その関わりは深く強い。

この辺りのバランスが、「 活かされる組織 」 で伸び伸びと人が育っているポイントです。

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