アクトビジョン 人と組織の未来のために

誰が育てる?どう育てる?⑥ 意義と目的

2012-05-15

人事や組織マネジメントを担う皆様をはじめ、部下や後輩達の育成を担う皆様を応援する、成長発展する組織創りへの人材育成のヒント集。

アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
ご案内している、指導育成のための基本構造

「 関係性の土台 」 「 モチベーション 」 に続くのは、『 意義や目的 』 です。

 method_of_training_08

ここは大きな視点では、以前ご紹介 した 『 何のために働くのか 』 『 どう働くのか 』 にも通じます。

時代の大きな変化の中、

『 なぜ? 何のために? どんな背景? どんな理由? 他のどの要素とどう関係? 』

を共有することが、未来を担う人材を育む上で大きな役割を持つようになってきました。

仕事を教えるだけでなく、何のために……を共有する。

知識やスキルを伝えるだけでなく、なぜそうするのか、どんな理由が……まで掘り下げる。

ここを押さえることで、新入社員は自ら考えるための素材を手にすることができます。

ここが厚くなることで、仕事の本当のやりがい仕事を通した喜びが増幅されます。

そして今多くの企業や組織が最も必要としている、仕事の意義や本質を外さない創意工夫的を得た新しいやり方を開拓する力へと繋がっていくのです。

◊ ◊ ◊

ごく身近な例では、資料のコピーを依頼する場面。

「 この資料、10部コピーしておいて 」

だけではなく、「 お客様へのプレゼンテーションの資料として使うので 」と付け加える。

するとお客様への説明資料という目的が明確になるので、裏紙や2in1でコピーはしない、より説明しやすいようにページNo.を加える、ホチキスではなく綺麗なファイルで綴じる等、新入社員自らが考え、付加価値を高めた行動に繋がります。

 
もうひとつの例では、いつも何かを探している新入社員に 「 整理・整頓 」 を教える場面。

「 机まわりがごちゃごちゃだ。整理整頓しなさい。」

だけではなく、

「 整理とは、必要なものと必要でないものを分け、必要でないものを捨てること 」

「 整頓とは、必要なものをすぐに誰でも取り出せるように、使いやすい置き場所を決めて、常に定物定置しておくこと 」

と整理整頓の本質を伝える。

更に付け加えるなら、

「 モノを探す時間は、何の生産も生み出さず付加価値のない時間 」

「 整理整頓することで、モノを探す時間がゼロになる 」

「 だから、自分が整理整頓しないことで、共に働く人たちにモノを探させてしまうことは、大切な人たちの時間や生産性を奪ってしまうということ 」

「 その意味で共有スペースの整理整頓は、周りの人たちの大切な時間を尊重すること 」

「 同じ意味で自分の机周りの整理整頓は、自分自身の大切な時間や生産性を尊ぶこと 」

など、整理整頓の意義や目的までを伝える。

ここまで共有している組織は、個々の机だけでなく、共有スペースの定物定置も見事なまでに徹底され、インデックスやラベル表示など更に効率が上がるようその組織なりの創意工夫が進みます。

◊ ◊ ◊

詳しくは後程解説しますが、今、多くの企業様で

定型業務を習得した人材 → 変化に対応できる人材、新しいやり方や創意工夫ができる人材

の視界が広がってきています。

定型業務だけでは提供できる付加価値が目減りしていく環境になった今、多くの企業様で

『 これまでのやり方 ≒ 定型 』 だけでなく、

『 変化に対応するやり方 ≒ 非定型 』 までをこなせることが一人前

という時代になってきたのです。

この時流に対応するには、ひとつ一つの仕事の本当の意義や本質を共有しておかなければ、どう変化に対応し、どんな新しいやり方が 「 真価を高める 」 のかが分かりません。

一つひとつの仕事の意義や目的を共有する。

自分たちがしている仕事の本質を得る。

時代の変化の中、人材育成の3つめの土台は、ますますその役割を高めています。

←「誰が育てる?どう育てる?」前章へ・次章へ「5ステップと3スキル」→

ページ上部へ戻る