
ご案内している、指導育成のための基本構造。
「 関係性の土台 」 の次の階層は、『 モチベーション 』 です。
頑張れば未来は明るい……時代から、ただ頑張るだけでは未来が見えにくい……という時代の変化の中、モチベーションが組織で本格活用され始めたのはバブル経済が崩壊して以降、失われた20年が始まった1990年代からです。
この頃から、若者意識も急速に変貌し、
「 社会の中の自分 」 から 「 自分の中の社会 」
「 自分らしく 」 から 「 自分サイズ 」
「 物質的な豊かさ 」 から 「 精神的豊かさ 」
「 開かれた連帯感 」 から 「 閉じられた連帯感 」
「 自己肯定による自己完結 」
など、若者意識の変化を表した言葉が次々と生まれてきました。
こういった背景のもと、それまで前提とされていたモチベーションは、様々な領域で急速に役割を高めます。
マネジメント、リーダーシップ、コミュニケーションといった領域に関わるものから、人事制度、評価制度、組織設計といった領域。
更にはオフィス設計などの働く環境創りの領域や、販売、営業、マーケティング領域でも、モチベーションの視点は今や欠かせないものになっています。
この流れは、指導・育成の領域も同じ。
関係性の土台を固めたなら、次はモチベーションを高めるかかわり方や働きかけが、重要な役割を担う……というわけです。
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モチベーションについては、人材育成の領域だけでもお伝えしたいことが山ほどあります。
指導・育成の前に大切な 「 結果期待感 」 「 行動可能感 」 。
関係性の土台とも通じる 「 コミュニケーション 」 「 リーダーシップ 」 。
指導・育成後に大切な 「 自己効力感 」 「 成長実感 」 。
他、これらを体系立てた 『 モチベーション3×3のポイント 』 等、少々頁数がありますが、別途こちらの項で掘り下げておきましたので、興味のある方は参照頂ければ幸いです。
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