
活性化する組織、進化・発展を続ける企業創りの入り口である人材採用。
採用活動を担う皆様をはじめ、企業経営者様や組織マネジメントを担う皆様にお贈りする、「 採用力 」 を高めるためのヒント集。
アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。
ご案内してきた 面接力を高める5つのコツ 。
5つめとしてご案内の 「 ファン化・同志化 ( モチベイト ) 」 に関わる 「 同志的結合 」 と 「 才に光を当てる面接 」 。
採用力を高める面接選考は、決してHow to だけでは語れない……という趣旨もあり、もう一頁だけご案内を続けましょう。
『 自分が塾を開くのは人に教えるためではない。
世に優れた人を見つけ、親しく交際し、
自分のとらわれている処を解き放ち、愚かな処を強制したいためである 』
前出 の吉田松陰は、松下村塾を開いた想いについて、こう書き記しています。
松下村塾は、人に教えるためではなかった。
自らの志を実現することを念頭に、自らを更に磨き高めるため。
そこには、幕末という大変化の時代にあって、松陰自身も行動し、為すべきことを為す……という、強い意志が根を張っているように感じます。
この言葉を人と組織の世界から改めて噛みしめる時、そこには、人材採用にも大いに通じるものが横たわります。
これまで 繰り返しお伝えしてきた 「 それはただ採用するためではない 」 という視界。
「 自社の強みを強化し、課題を改善し、更なる進化・発展を目指す採用 」 という視界。
そして、面接選考の背景にある 「 応募者と面接担当者は対等である 」 という視界。
こういった視界があるからこそ、前回ご紹介のように 「 才 」 に光を当てる面接が、応募者と面接担当者という関係性を超えて、初めて出会う人と人が互いに学び合う……という場も創りだす。
これらを松陰の言葉でたどるなら、さながらこんな言葉になるでしょうか。
自分が面接をするのは、ただ人材を採用するためではない。
世に優れた人を見つけ、同志的結合で繋がり、
自社のとらわれているところを解き放ち、自社の更なる進化・発展を目指すためである。
面接選考は応募者を見極めるためではなく、自社や自組織の進化・発展のためのもの。
これは面接選考だけでなく、採用広報から応募受付に至るまで、採用活動全体に流れるべきなのかもしれません。
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