アクトビジョン 人と組織の未来のために

面接力と老子とソクラテス

2015-03-05

発展する組織、進化する企業創りの入り口……人材採用。

面接選考を担う皆様をはじめ、採用活動を担う全ての皆様を応援する 『 採用力 』 を高めるためのヒント集。

アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
ご案内している 面接力を高める5つのコツ 。

4つめのコツ 『 評価・判断 ( ジャッジ ) 』 に関わる 評価・判断者が注意するポイント 。

これまで種々ご案内してきましたが、最後に、面接力の高い方々がこういった注意ポイントとどう向き合っているのかも含め、もう一頁だけ掘り下げてこの章を締めくくることに致しましょう。

 
まず改めて押さえておきたいのは、面接力の高い方々ほど、共通してこういったポイントを活かす土台となる 「 評価・判断への真摯さ 」 をお持ちだということです。

「 人が人を評価する 」 「 人が人を見極める 」 ということの奥深さをしっかり踏まえ、襟を正して臨んでいる……。

そこに様々なヒューマンエラーがあることはもちろん、自らの勘や好み、自分自身の判断の癖や傾向などにも素直に向き合い、評価することに真摯に取り組んでいるのです。

老子は 「 人を知る者は智、自らを知る者は明 」 という言葉を残しました。

知識やスキルを高めることも大切だが、それよりも自分自身を知ることが更に高い判断に至る道。

これは、古代ギリシャ哲学の賢人中の賢人でありながら 「 汝自身を知れ 」 という言葉を信条としたソクラテスにも通じるところで、面接選考を担う方々ともぜひ共有しておきたい感覚です。

 
そして、次に押さえておきたいのが、真摯であるからこそ生まれ育まれる、いくつもの視点や視界です。

誤差や偏りをできる限り少なくし、自分自身の癖や傾向を抑えるために、いくつもの目で見ようとしている。

まさに本章の表題とした 「 鳥の目・虫の目・魚の目 」 に通じているところです。

鳥が空高く飛び地上を見渡すように、俯瞰した視界でマクロの世界を捉え、全体をつかみとる目。

虫が複眼で見るように、多面的にミクロの世界やディテールを緻密に観察する目。

そして魚が水の流れを感じ取りその変化に対応するように、時代の流れや採用環境の変化に対応するための目は、こちら でのご案内や、第一印象の役割の変化 に対し大いなる力を発揮しています。

この他にも、「 温かい目と冷静な目 」 、「 優しい目と厳しい目 」 、「 見極める目と未来の仲間探しの目 」 など、様々な目を働かせています。

木を見て森を見ず……ではなく、木も森も、更にはその周りに広がる青空や小川のせせらぎまで見て、判断しようとする。

そのためには、ひとつだけではなく、様々な視点や視界を携えていることが大切なのです。

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さて、硬い話が続きましたので、最後に肩から力を抜いて頂くご案内を。

こうして種々ご案内しておきながら……ですが、面接力の高い方々は、こういった注意するポイントばかりで頭をいっぱいにしたまま面接選考に臨んでいる……わけではないことを付け加えておきましょう。

そもそも、ご案内した全てのポイントを注意しなければならない……という場面は、少ないものです。

自分の癖や傾向に照らし合わせて、陥りやすい誤りや偏りを念頭に置いておく。

大切なのは、これらのポイントを知った上で、必要な場面やタイミングで改めて思い起こし活用できるということです。

面接選考の間、ずっとこういった点ばかりに注意を取られていては、かえって上手くいかなくなってしまうでしょう。

 
活用する感覚として、例えば、今日は楽しく家族みんなで海や山へドライブ……という状況を引き合いにしてみましょう。

この時、自動車を運転しながら、

 「 あの標識は駐車禁止だったな…… 」 「 赤信号は止まれだったな…… 」

と、そんなことばかりに意識を取られてするドライブでは、せっかくの楽しい家族との時間が台無しになってしまいますよね。

駐車禁止の標識は、駐車したい場面で改めて確認する。

高速道路を走っているのに、信号を気にするような面接選考にはしない。

ご案内してきたポイントは、そんな感覚で活かしていく方が、より良い面接選考に繋がります。

その一打を放つため 「 持っている全てのクラブ 」 を使おうとするゴルファーはどこにもいません。

ナイスショットは、必要な時、最適なクラブを一本取り出せれば打てるのです。

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