アクトビジョン 人と組織の未来のために

「面接力」と「印象や好み」①

2015-02-20

活性化する組織、進化発展を続ける企業創りの入り口……人材採用。

企業経営者様や組織マネジメントを担う皆様をはじめ、
面接選考や人事を担う皆様を応援する 「 採用力 」 を高めるためのヒント集。

アクトナビの藤井です。
毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
ご案内している 面接力を高める5つのコツ 。

その4つめ 評価・判断 ( ジャッジ ) に関わる面接者・評価者が注意するポイント

前回 に続いて 「 印象 」 について少し掘り下げておきましょう。

 
好印象。印象が良い。印象が強い。印象に残る……。

応募者から受け取る 「 印象 」 は こちら でもご案内したように面接選考の大切な判断材料のひとつです。

まして募集する職種が、多くの人と接する仕事、沢山の人と会う仕事の場合は、なおさらのことと言えるでしょう。

但し、ここで改めて押さえておきたいのは、印象には 「 第一印象 」 「 全体把握をした上での印象 」 がある……ということです。

皆様は、応募者からの印象をどのように受け取っているでしょうか?

例えば、マンガの世界からですが、サザエさんに登場するマスオさんそっくりな方が現れたら……。

もう一方で、ゴルゴ13の主人公、デューク・東郷氏そっくりな方が現れたら……。

ハロー効果やイメージ誤差、ステレオタイプ誤差などについては 少し前のコラム でご案内した通りですが、人はどうしても最初に感じたイメージを基に、初めて出会う人を認識しようとするところがあるようです。

例えば、デューク・東郷氏そっくりな方が、実は温厚で優しくて、妻や子供を大切にする家庭的な方だったとしたら……。

例えば、マスオさんそっくりな方が、冷静沈着、的確な判断力と強靭な精神力の持ち主だったとしたら……。

面接選考を担い始めたばかりの方は、そこまで理解するのに、少し時間がかかるかもしれません。

 
面接選考において、応募者から受け取る第一印象は、紛れもなく評価・判断の大切な材料のひとつです。

しかし、面接選考における 「 印象 」 の認識は、徐々に 「 全体把握をした上での印象 」 の方に大きく舵を切りはじめているという大きな潮流は否めません。

業界や企業様によっても異なりますが、面接選考を担う多くの方々が、この2つが終始一致し続ける割合が年々少なくなっている……と漏らしはじめています。

「 面接力が高まり、見極める目が向上したから? 」

セミナー等ではそんなお声も頂きますが、背景にあるのは 「 大きな時代の変化 」 です。

大量に様々な情報が飛び交う昨今。

超就職氷河期が到来していたことも相まって、面接選考に “ 完全武装 ” するための情報までもが満ち溢れている時代。

本来はプロのプレゼンターが応用していた 「 第一印象は創ることができる 」 というスキルを、たくさんの応募者が活用して面接に臨むようになりました。

少しの準備と意識次第で簡単に変えられる第一印象

その重みは、年々薄らいでいるというのが時代の大きな流れのようです。

 
セミナーや研修の場では、会場の皆様に、第一印象の役割を象徴する 「 あるシーン 」 を想い出して頂くことがあります。

世界中に感動を届けてくれた、イギリスのオーディション番組での鮮烈なシーン。

そう、奇跡の歌姫スーザン・ボイルさんを瞬く間に世界的存在に変えた、あの有名な登場シーンです。

当初、第一印象だけでざわめいた会場の雰囲気は、I DREAMED A DREAMを歌い始めたその一声で静まりかえります。

そして、歌い終わった先に待っていたのは、数千人のスタンディングオベーションと喝采の渦と感動の涙。

その年の年末には来日も果たし、紅白歌合戦にゲスト出演して頂いたので、記憶に新しい方も多いかもしれません。

 
実はあの年、面接選考を担う多くの方々が、このシーンから決定的な気づきと学びを与えられたと仰っていました。

年々、第一印象が頗る良い応募者が増え続けていたが、全体把握をしていくと印象が変わっていくことも共に増えた……。

この想いは少しずつ芽吹いていたが、スーザン・ボイルさんの天使の歌声が、その意味を教えてくれた。

「 第一印象だけで判断してしまうと、スーザン・ボイルさんには出会えないですね…… 」

人事を担う一部の方々とは、そんな会話を交わしていました。

 
このように大きな時代の変化に伴って、面接選考における 「 印象 」 の認識は大きく変貌してきましたが、それでも大切な判断材料であることまでは変わりません。

多くの面接選考を担う方は、それはあくまでも 「 全体把握をした上での印象 」 であることを認識しながら 「 印象 」 を大切な判断材料のひとつにし続けています。

それは、自分の親友、恋人、伴侶……。

自分自身の人生を共に歩んでくれる人たちから、この 「 印象 」 が持っているものの冥利を教えられているから……かもしれません。

「 印象 」 を受け取る力は、人が生命として進化を続けてきたDNAに組み込まれているものだといいます。

なんだか共感、共鳴する……という想いから親友が生まれ、初対面の人にピピッとするものを感じて伴侶となる……。

これは、どんなに進んだコンピューターソフトでも成し遂げられない、生命だけが持っている力です。

前回の勘や直感と通じるところもありますが、これも、自社や自組織への限りない想い、これまで学び培い積み重ねてきたものがベースにあることで、更に力強い味方になってくれるでしょう。

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