アクトビジョン 人と組織の未来のために

面接力UPのコツ3 取材・観察(インタビュー)③

2014-10-10

組織活性化、最高のチーム創りの入り口である人材採用。
自社や自組織の大きな資産ともなる 『 採用力 』 を高めるためのヒント集。

アクトナビの藤井です。
毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
ご紹介している 面接力を高める5つのコツ

3つめのコツ、『 取材・観察 ( インタビュー ) 』 を支える 質問 ・ 傾聴 ・ 感知

前回に続き 「 質問 」 の側面についてのご案内です。

 
前回 ご紹介の、面接で有効な 2×4の質問

2×4の質問 を組み合わせ、展開することで、応募者を 構造的 ・ 多面的 に理解してゆく……。

今回は 『 事実を知る質問 』『 考え方や想いを知る質問 』 の活用について少し掘り下げておきましょう。

 
これまで沢山の企業様のお手伝いをしてきましたが、面接担当者も新任の方ほど
「 どう思いますか? 」 「 どうしたいですか? 」 「 どう考えますか? 」 ……
といった 『 考え方や想いを知る質問 』 ばかりに “ 偏ってしまう ” 傾向が見られます。

「 当社を志望した動機は何ですか? 」

「 当社に入社し、どんなことがしたいですか? 」

「 将来は、どうなりたいと考えていますか? 」

……

例えば、こういった質問はとても重要な質問の一例でもあります。

しかし、最初から、これらの 『 考え方や想いを知る質問 』 ばかりに “ 偏ってしまう ” インタビューには、少し注意が必要……と言えるでしょう。

 
応募者は、多少の違いはあっても、ほとんどの方があれこれと事前準備をして面接に望むものです。

志望度が高く、真面目で優秀な応募者ほど、しっかり事前準備をしています。

ただ、最近は、面接に関しての書籍や、たくさんの情報が溢れていることもあって、本当の自分とはかけ離れた処まで “ 完全武装 ” し、面接に望む方が気になります。

事前準備の方向が少し違ってしまったのか、応募者自身から湧き出るものではない、どこかから借りてきた言葉ばかりで受け答えをする方々に出会うのです。

 
『 考え方や想いを知る質問 』 ばかりに偏ってしまうインタビューは、こういった応募者に対し、とても非力です。

前回一例として挙げた 「 向上心や自主性はありますか? 」 という質問と同じで、結局なかなか応募者の本質が見えません。

溢れる情報の中から自社を見つけ、貴重な出会いの場に訪れてくれた応募者を前に、まるで迷路に入りこんだようなやりとりが続く……。

そんな面接になりかねないのです。

 
ここで大きな力を発揮するのが 『 事実を知る質問 』 を活用するアプローチです。

前述の向上心や自主性の例のように、
『 求める人物像 』 や 『 人材要件 』 
をそのまま質問しても本当のところが見えないなら、そういった要件が見えてくる

・過去の体験
・出来事
・エピソード
・シーン

などの 『 事実 』 を、まず、インタビューの中で探っていくというやり方です。

例えば、学生時代なら、自ら目標を立て取り組んだ体験や、部活動やクラブ活動などで深く思い出に残る出来事……。

例えば、社会人なら、これまでの仕事の中で最も充実感を味わえたエピソードや、最も苦労したことで思い出されるシーン……。

様々な 『 事実を知る質問 』 を通し、まずは本当の応募者の姿を映し出す

 “ 過去の行動の実例 ”

を、数多く拾い出していくことが、面接を迷路に入りこませない有効な進め方です。

目指すは応募者が持つ能力を存分に発揮し、湧き出るマインドをよく現す体験。

その中から、これだ……という幾つかの “ 実例 ” に絞りこみ、その “ 過去の行動の実例  ” に基づいて、インタビューを進めていくのです。

 
これは、一見遠回りのようにも思えますが、急がば回れです。

この “ 過去の行動の実例 ” は、なかなか見えななかったものを鮮明に見せてくれるメガネのような役割を果たします。

interview_055

このときのコツは、応募者の “ 成功体験 ” を、数多く拾い出してから絞り込む……ことです。

広く拾い出した成功体験をもとに、その中から応募者本人の工夫によって壁を乗り越えているシーン、自らの決意と努力で大きな成果を生み出した体験……などに焦点を当て、そのシーンや体験をひとつふたつ絞り込んで、ぐっと深堀りしてゆくのです。

こういったシーンや体験は、応募者も自信をもって話すことができますから、わざわざ借りてきた言葉を並べる必要もなくなります。

面接という、本当に貴重な出会いの場。
未来の仲間になるかもしれない大切な応募者を、完全武装から解き放つ瞬間です。

応募者本人から湧き出してくる、本当の言葉、生身の表情、動作、感情……。
あれほど見えなかったものは、一転してハッキリと見えるようになっていきます。

実は、『 考え方や想いを知る質問 』 は、この後から登場させる方がその本来の真価を存分に発揮するものです。
 
《 コラム一覧はこちら 》《 コラムアーカイブスはこちら 》

←「面接力UPのコツ2共感・交流」前章へ ・ 続きへ「面接力UPのコツ3取材・観察P2」→

ページ上部へ戻る