アクトビジョン 人と組織の未来のために

『採用活動の共有』と『理念やビジョン』の関係②

2014-06-10

アクトナビの藤井です。
毎々ご愛読頂きありがとうございます。

共に働くかけがえのない仲間と、大切なチームをもっと進化・発展させたい。
そんな熱い想いの皆様を、心から応援する連載コラム。

 
前回ご紹介 の、理念やビジョンに想いを巡らす機会としての採用活動。
この項は、ご参加戴いた方々がさらに身を乗り出してきた時に、思わず続けさせて戴いたご案内を一部ご紹介致しましょう。

 
これまでたくさんの企業様のお手伝いをしてまいりましたが、上場企業や従業員100名以上の会社を除くと、理念やビジョンを明文化している企業様は約半数くらいでしょうか。

創業前に理念を明文化したという社長様にも稀にお会いしましたが、多くの社長様は企業ステージの変遷に伴って理念やビジョンと向き合うようです。

 
創業期 → 成長期 → 拡大期 → 多角期 → 成熟期 …… と変遷する企業ステージ。

その中で、成長期からいよいよ拡大期に移行し、売上規模も従業員数も拡大。

自社の 「 マーケティング設計 」 や 「 マネジメント設計 」 を大きく変化させる途上で、理念やビジョンと真正面から向き合わなければ……という想いが訪れる。

そんな共通のお話を、これまでたくさんの社長様から戴いてきました。

 
どうやって付加価値を高め、どうやってお客様を拡大するかという、販売や営業の領域を担うマーケティング設計。

いかにしてそれを実行・実現し、いかにしてそれを支えるかという、人と組織活性の領域を担うマネジメント設計。

企業ステージの変遷の中、事業力を構成するこの両輪を突き詰めていくと、

では、自分たちは何をするために存在するのか……

自分たちの使命は……

といった理念やビジョンの領域に、どうしても踏み込まざるを得なくなる。

このステージは組織規模も拡大を進めていますから、採用活動も活発。

理念やビジョンと採用活動が蜜月な理由は、こんな関係も起因しているのでしょう。

 
一方で、理念の明文化はどうしても必要ですか……というお声を戴くとき、私は、
「 何が何でも、どうしても必要というわけではありません 」
「 無理やり明文化するよりも、無いほうが上手くいく場合もあります 」
とお応えしています。

何が何でもと、無理やり明文化した理念は、違和感があって現場で守られなかったり、組織の中に浸透しなかったりと、活かされず、かえってマイナスになっていることが多いもの。

違和感を感じ、活かされない一文なら、明文化せず様々な言葉で伝えてゆく方がよほど上手くいきます。

逆に、必然の中、自ずと生まれてくる想いから生まれた一文は、冥利を発揮する……。
そう感じさせて戴く企業様とも、これまで多々出会ってきました。

理念は湧きあがってくるものだ……と仰る社長様がいらっしゃいます。
理念は悟りのようなもの……と仰る社長様もいらっしゃいます。

それぞれの社長様の会社は、これでもかというほど理念が浸透し、現場や組織のど真ん中で活かされ、大変化の時代の中で順調に成長を続けています。

 
昔、私が経営の領域に身を投じ始めた頃、尊敬する社長様のお一人から、こんな言葉を戴いたのを思い出します。

『 藤井さん。事業と経営はまったく違うものなんですよ。

  どんなに素晴らしい事業でも、
  経営が稚拙だとその事業が伸びない……ということは多々あるものです。

  でも、たいした事業ではないけれど、
  経営が素晴らしいとその事業がぐんぐん伸びていったりはするんですよ 』

それまでの私は、創刊をはじめ、事業の立ち上げや規模や収益ばかり見ていた。
けれど、これからはその土台、根本となるものにこそ目を向け取り組まなければ……

大切なことを教えて戴いた言葉でした。

この項の最後は、この言葉の中での 「 経営 」 の意味をお借りし、改めて、

『 経営には理念は必要 』

という言い方で締めくくっておきましょう。

事業と経営は違うもの。

誤解を恐れずに言うならば、経営は拡大したり儲けることだけが目的ではない。
利益を出すことはその手段にしかすぎない。

必然的に湧き上がってくる熱い想いを明文化し、理念を定め、それを実現していく過程が経営の醍醐味……そんな想いは拭えません。

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