アクトビジョン 人と組織の未来のために

石を積む人 城を築く人

2014-05-15

人の成長。組織の活性化。
日々成長を続ける人たちと、活き活き発展してゆく組織を創りたい……。
そんな熱い想いの皆様を、心から応援する連載コラム。

アクトナビの藤井です。
毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
前回 までの題材 。

セミナー等でこうした題材に触れる折、私はよく本題から逸れて、

・ 「 甲子園に出場し全国制覇するために練習している高校野球チーム 」 と
    「 部活動をするために練習している高校野球チーム 」 の話

・豊臣秀吉の大阪城築城の話

などに脱線していくことがあります。

メンバーひとり一人が、理念やビジョンに理解・納得・共感していることは自発を促し、「 がんばること 」 と 「 やりがい・充実感 や 成果・業績 」 とを強烈に結びつける。

自分達がどんな価値を生み出しているのかを明確に掴み取ることは、仕事に魂を吹き込み、仕事の質を本物にする。

そのメタファーのひとつとしてご紹介することが多いのですが、ここでも一頁だけ寄り道し、話の題名だけでは伝えきれない 「 大阪城築城の話 」 の方を挿んでおきましょう。

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大阪城という、
当時の日本を代表するお城を築城していた時のこと。

たくさんの大工さんたちが、
3つのチームに分かれて、
それぞれ 「 石垣 」 の石を積んでいました。

そこへ旅人が通りがかり、それぞれの大工さんに声をかけていきます。

「 あなたは何をしているのですか? 」

最初に出会ったチームの大工さん。
手を停めることなく、旅人を見ることもせず、面倒くさそうに応えます。

『 見ればわかるだろう。こうして石を積んでいるのさ。 』

旅人は、次に少し歩いて2つめのチームの大工さんに近づき、また声を掛けます。

「 あなたは何をしているのですか? 」

2つめのチームの大工さん。
手を止めて、顔を旅人の方に向けて応えます。

『 石垣を作っているんですよ。 』

旅人はまた少し歩き、
今度は3つめのチームの大工さんに近づき、声を掛けます。

「 あなたは何をしているのですか? 」

3つめのチームの大工さん……。

声を掛けられるとしっかりと手を止め、旅人に向かって立ち上がると姿勢を正し、
目をキラキラ輝かせながら、活き活きとした口調でこう応えました。

『 すごいでしょう!! この私が、日本を代表する、
 今まで見たこともない素晴らしいお城を築いているんです!!  』

……。

旅人は、はっと気づきました。

やっている仕事は全く同じ仕事です。

けれど、それぞれのチームを良く見ると、

3つめのチームが
『 最もイキイキと活気に溢れ 』
『 最も早く仕事が進んでいて 』
最も丁寧で美しい 』

石垣が積み上げられていたのです……。

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如何でしょう。

このメタファーは、もともとヨーロッパで古くから語り継がれてきた寓話のようです。

私は日本史が好きなので、よく大阪城編としてメンバーに話して聞かせるのですが、お城が教会だったり、石垣がレンガだったり、大工さんは石切り職人だったり、更には、3つのチームではなく、4つだったり、5つだったり……。

様々に話を変え応用されて、かのP.F.ドラッカーも著書の中で紹介していますので、同様の話をご存知の方も多いかもしれません。

自分達は何のためにがんばっているのか。
自分達はどこへ向かってがんばっているのか。
自分達の創りだしている価値の真の姿は……。

それが浸透し、理解だけでなく、納得を超え、共感し、ウズウズしている組織。

日々の様々な仕事が、小さな仕事も含めて、その実践だと捉えられている組織。

そんな組織は、間違いなくこの話の中の3つめのチームになっていることでしょう。

『 採用活動を共有する 』 ことを、少し工夫しながら進める。

それだけでも、そんな組織創りはぐんと実現に近づきます。

共に働くかけがえのないメンバー達とは、ぜひ 「 日本一の素晴らしいお城創り 」 で取り組んでいきたいですね。

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