アクトビジョン 人と組織の未来のために

投下資源 と 大きな人生

2013-08-10

アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。

『 採用力 』 の4つめの要素「 Recruiting Activities – 採用活動力

今回から順を追って掘り下げ、ご案内していきましょう。

 
まず 前々回の図 で、最初にご紹介している 『 採用活動への投下資源 』 についてです。

経営資源の4大要素の 「 ヒト 」 「 モノ 」 「 カネ 」 「 情報 」 。

そして最近、経営資源の7要素として話題の 「 時 」 や 「 知 」 や 「 技 」 。

『 採用活動力 』 を高める最初の一歩は、採用に真正面から向き合い、これらの経営資源を渾身の想いで採用活動に投入することから踏み出されます。

わくわくする未来に繋げるための人材採用。

こうすることで、採用活動全体のエネルギー総量を高める……というわけです。

 
セミナーなどでこのテーマに触れる際、時折、一例として引用させて戴く題材に 『 プロ野球のドラフト制度 』 があります。

私の年齢になりますと、どうしても清原選手のあの涙が忘れられませんが、まだ記憶に新しいのは、4球団の競合の中、爽やかにプロデビューを果たした、ハンカチ王子こと斎藤祐樹投手でしょうか。

年にたった一回、ほんの数時間のドラフト会議。

このために、一年を通して全国を飛び回り、手間暇を惜しまず、日々大変な努力をしている方々がいます。

高校野球や大学野球、社会人野球などに足繁く通い、試合だけでなく選手の練習場面までを視察し、自球団の現状と将来を鑑みながら指名する僅か数名の選手を絞り込んでいく……。

そう、各球団の “ スカウト陣 ” です。

時には球団代表やGM自らも足を運び、スカウト部隊の先陣をきる場面も目にします。

経歴や報道だけでなく、間近で、自分の目で見た感覚を得たいのだと仰います。

年一回、ほんの数時間のドラフト会議が行われる何年も前から、各球団は優秀な新人選手の獲得に向け、時間をかけ、人手をかけ、手間暇を惜しまず、全身全霊を込めて、

採用活動へ資源を投下

しているのです。

もちろん、スカウト陣だけではありません。

ドラフト会議で指名が確定し、いざ契約交渉権を得た後の各球団の動き。

それは、時折、目頭が熱くなるドラマさえ生みだします。

先日報道されていた、ある選手の指名から入団までの軌跡。

意中の球団でなかったのか、どことなく迷い悩んでいる様子の選手。

そこにスカウト陣だけでなく、監督、GMまでもがユニフォームからスーツに着替え、何度も何度も往訪し、選手の声をじっくり聞き、その想いを真摯に受け止め、そして球団から選手への熱い想い、共に歩むわくわくする未来を語り……。

あまりの真摯さに驚いた記者の問いかけに、

「 偉大な才能を持つ人間ひとりの、大きな人生がかかっているのですから当然です 」

と監督の言葉。

こういった想いで何度も何度も膝を突き合わせるからこそ、選手も、この球団に入りたい、この監督と歩みたい、このチームで一緒に優勝したい……そんな想いがこみ上げてくるのでしょう。

だからこそ高い意欲で入団し、厳しいトレーニングと向き合い、更に知識やスキルを磨き、本番の試合で大活躍し、たくさんのファンに元気や勇気を与えてくれる……。

組織の強化は採用から始まっている……とは、例えばこういうことかもしれません。

そこに、入団契約金や年俸、出来高契約などの 「 カネ 」 の投下も確かにありはしますが、まずは採用に真正面から真摯に向き合う沢山の 「 ヒト 」 の存在が不可欠です。

そして、手間暇を惜しまず、じっくり採用にかける充分な 「 時間 」 。

それを支える、採用ノウハウや情報、PDCAサイクルの蓄積という 「 知 」 や 「 技 」 。

募集案内や選考ツール、面接環境やアクセスの整備などの 「 モノ 」 。

こういった経営資源を、販売や営業だけでなく、しっかり採用にも投下する。

それが、組織を強化するために採用活動力を向上させる第一歩です。

《 コラム一覧はこちら 》《 コラムアーカイブスはこちら 》

←「採用力の4つめの要素」前章へ

ページ上部へ戻る