アクトビジョン 人と組織の未来のために

「手軽さ」と「手間暇」 真の組織活性には……

2013-07-16

アクトナビの藤井です。

人の成長と組織の活性化。
共に働くかけがえのない仲間、大切な組織をもっと元気に、もっと発展させたい。
そんな熱い想いの皆様を、心から応援する連載コラム。

毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
ご案内してきた、採用力を高めるための 『 3つめの要素 』 の活用。

なるほど。確かに、様々な工夫で 「 採用力 」 が向上するのは解った。
いや~、でも、それらを導入する手間暇を考えるとね~。

そう考え、手軽さと即効性への期待から、それでも真っ先に給与UPをしたくなってしまう……。

そんなお声も頂きます。

近隣の給与相場と比較し、あまりにも低すぎるケースは別ですが、既に相場前後の設定になっているお客様の場合、私は、具体的にこんな話をすることがあります。

分かり易く、アルバイト・パートさんの 『 時給 』 を一例に致しましょう。

例えば、これまで 『 時給850円 』 で募集していたお店が、採用し易さを期待して 『 時給900円 』 で募集することにした……とします。

当然、先輩アルバイトさんの時給も一緒に上げることになるわけですが、仮に15名のスタッフが1日8時間働いていたとすると、

50円( 時給UP分 ) ×15名 × 8時間 = 6000円

1日あたり、6000円の人件費UPとなります。

なんだ、たった6000円……と思った店長様。
この後が大切です。

仮に、月に平均して30日稼動するとして、6000円 × 30日。

1ヵ月あたり、18万円の計算です。

そして、この18万円×12ヶ月で、年間216万円。

これは、もし向こう5年くらいの経営計画を立てるとしたら、

216万円 × 5年

で、なんと1080万円……。

手軽さと即効性を期待した時給UPは、その裏側で、5年間で1080万円以上の更なる収益増を図ることが、必要条件になってくるのです。

これを、売上に換算すると……。

更には、2店舗・3店舗出店しているお客様ですと、この2倍、3倍。
ここまでくると、お店の改装や、事業をより一層発展させる資金としても考えられる額。

その上で、最も見落としがちなのが、もし、その時給UPでも採用活動が上手くいかない場合、

『 次の打ち手への予算は、もうほとんど残っていない 』

……という現実です。

真っ先に時給UPに着手することで、次の手が打ちにくくなってしまう……。

“ 採用力向上の打ち手 ” としての “ 給与UP ” は、実は、「 最後の切り札 」 「 最後の砦 」でもあったわけです。

以前のコラム で 『 そのことと、“ 人を採用する力 ” は、繋がっている 』 とご紹介しましたが、まさに様々な繋がりの中、何をどう意思決定し、どの順序で着手していくのか……それが、店長様や組織を担う方の、腕の見せ所です。

50円の時給UPが、5年間で1000万円以上のコスト増につながる。
売上に換算すると、その何倍もの額になる……。

そう考えると、多少手間暇をかけてでも 『 その何分の1、何十分の1の予算で同じ効果が期待できること 』 から、まず工夫し、試す価値はあるというものです。

工夫し、着手したことは、将来に渡って末永く、

「 企業の内力 」「 組織活性の大きな財産 」として蓄積されていく……

のですから。

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