
企業経営や組織マネジメントを担う皆様をはじめ、人と組織のわくわくする未来を想う皆様を応援する連載コラム。
アクトナビの藤井です。
毎々ご愛読頂きありがとうございます。
ご案内しているアルバイト・パート活用と、その超活性化の4つのステップ
『 集める!! 』 『 つかむ!! 』 『 育てる!! 』 『 活かす!! 』
をしっかり踏み込むための 10のポイント。
その本題に入る前に、総論を幾つかご案内しておきましょう。
最初に押さえておきたいのは、「 働く人たちと組織の関係性 」 についてです。
アルバイト・パートさん比率の高い沢山の企業様をお手伝いしていると、ふと気づくことがあります。
それは 『 不活性に陥っている職場やお店 』 と 『 活性化している職場やお店 』 、それぞれには共通した 『 特徴ある連鎖 』 が見られるということです。
講演やセミナーでは、これらを 『 不活性スパイラル 』 『 活性スパイラル 』 という言葉でご案内していますが、わかり易くするためより典型的な例でご紹介していきましょう。
まず 『 不活性スパイラル 』 に陥ってしまっている職場やお店の典型的な例です。
こういった組織では、本来チームの大切な仲間であるにもかかわらず、
「 所詮アルバイト・パート 」
「 たかがアルバイト・パート 」
という価値観や、
「 いつでも入れ替えれば良い 」
「 代わりはいくらでもいる 」
といった感覚を、どこからか漂わせている……これが共通してまず感じられる特徴です。
その価値観が、アルバイト・パートさんが育たないことやすぐ辞めてしまうことに繋がっているのも、気づいていらっしゃらない……。
極端なケースでは、
“ マネジメント不全に陥っている根本は、アルバイト・パートさん側にある ”
とでもいうような、前回までご案内してきた 『 勝ち続ける最高のチームを創る感覚 』 からは相当に掛け離れたものになってしまっているのです。
そういった組織への応募者が最初に感じるのは、応募受付のぞんざいさ、後味の悪さ。
彼・彼女が感じたその違和感は、面接時の
「 なんだか安易な面接だな…… 」
という印象となり、それゆえ企業が採用を伝えた際も、喜びや意気込みが感じられない反応が返ってくることも……。
そして、出社初日。
同じ組織、同じチームの仲間になったにもかかわらず、最初から先輩たちのよそよそしさを感じてしまい、日を追うごとに
「 何も教えてくれない 」
「 何も認めてくれない 」
「 どうせがんばっても一緒…… 」
「 だったら適当にやろう 」
というスパイラルに、どんどんはまりこんでいってしまいます。
これではチームワークも機能しようがなく、忙しく殺伐とした職場やお店になるのは自明。
どちらか一方が原因というわけではなく、上図のように 『 組織側 』 『 働く側 』 双方で、『 不活性スパイラル 』 へ連鎖し合う状況になっているのです。
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