アクトビジョン 人と組織の未来のために

ティーチング機能とコーチング機能②

2012-08-20

部下や後輩の育成を担う皆様をはじめ、企業経営者やマネジメントに携わる皆様を応援する 「 人材育成 」 のヒント集。

人材育成の5つの基本機能 。

いよいよ最後のご案内です。

 
前回 ご紹介したように、 「 ティーチング機能 」「 コーチング機能 」 はどちらが有効というわけではなく、育成段階に応じ 「 活用のウエイト 」 を変えていくことが、より良い人材育成のポイントです。

私はこれを自動車やバイクに例え、 「 かかわり方には4つのギアがありまして…… 」 と、

4つの視点で 『 かかわり方のギアチェンジ 』

をすることをお勧めしています。

人材育成 かかわり方のギアチェンジ

1速
「 指示や教える 」 場面が多く 「 援助や支援 」 が少ない育成初期段階

2速
「 指示や教える 」 場面も相変らず多いが 「 援助や支援 」 的なかかわりも多くなる段階

3速
「 指示や教える 」 場面が少なくなり 「 援助や支援 」 的なかかわりが多いままの段階

TOPギア
「 指示や教える 」 場面も 「 援助や支援 」 的なかかわりも少なくなる自立・自走の段階

上図は、これら4つの段階と、メンバーの成長に合わせた 『 かかわり方のギアチェンジ 』 を簡単に整理したものです。

 
これは、自動車やバイクの運転に例えてご説明するとわかり易いでしょう。

まず1速で走りだし、スピードが乗ってきたら2速へ。

そして、2速で更にスピードが乗ってきたら3速ギアへ……。

これが最もスムーズで、最も安全な走り方です。

1速でいきなり100Km以上で走ろうとしても、なかなか上手くいきませんよね。

1速のまま高速道路を走り続けていたら……エンジンは煙を出して壊れてしまうかもしれません……。

1速には1速の適正な加速と速度、2速には2速の適正な加速と速度がある。

実はこれは、自動車やバイクを最も 「 いたわる 」 走り方でもあるんだそうです。

 
人材育成の様々な場面でも、このイメージはとても有効です。

まず基本を教える、指示するという 「 ティーチング機能 」 主体で育成し、基本を習得してある成長段階になったならかかわり方のギアチェンジ

次は 「 ティーチング機能 」「 コーチング機能 」 も、両方多いかかわり方へ変えていきます。

そして自立していく段階では、意図して 「 ティーチング機能 」 を少なく。

さらに自立・自走人材まで加速したら「 コーチング機能 」も減り、やがてメンバーは教えられる立場から、教える立場へと巣立っていくことでしょう。

育成担当者として、一生懸命後輩とかかわる中、『 ここまで成長したのに、最近どうも伸び悩んでいる…… 』 と感じたら、

『 かかわり方のギアチェンジ 』 をしないまま育成を進めていないか

振り返ってみることが大切です。

 
一方で、メンバーの特性によっては、ギアチェンジを共有しておくことも大切なポイントです。

例えば、これまではすぐ答えを教えなければならなかった相談の場面。

「 凄いな。もう〇〇については、すっかり身についたね 」

「 もう〇〇については相談ではなく、確認しながら進めてみようか 」

「 これからは、〇〇について、自分はどう思う、自分はどうしたい……を教えてもらえると嬉しいんだけど、どうかな? 」

と、かかわり方のギアチェンジを投げかけてみるわけです。

これまではすぐに答えを教えるかかわり方だったけれど、これから変える。

それをある日突然一方的にするのではなく、メンバーと一緒にシフトレバーに手を伸ばし、「 一緒にシフトアップする わけです。

もちろんその前提として、メンバーの成長への喜びを伝えることを忘れずに。

ギアチェンジは、メンバーを最も 「 いたわる 」 かかわり方でもあるのですから……。 

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