アクトビジョン 人と組織の未来のために

モチベーター機能② モチベーション3×3のポイント

2012-06-15

部下や後輩の指導・育成を担う皆様をはじめ、人事や組織マネジメントを担う皆様に贈る、組織活性化、成長発展する企業創りのための 「 人材育成 」 のヒント集。

アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
人材育成5つの基本機能 の1つめ、モチベーター機能

前回 ご紹介させて戴いた 現在 』 『 』 『 未来 』 ~ ♪♪♪ からのアプローチ。

実際の活用は、未来 → 人 → 現在 → 未来 ……という逆からのサイクルが多いのでこの順でご説明致しましょう。( 逆さにすれば迷わないですし……。 )

 3point-for-motivation

『 未来 』 は、人はイメージでき確信できる 「 わくわくする明るい未来 」 に向っている時、どんな困難があってもハートを燃やしがんばれる……という側面からのアプローチ。

『 人 ( 仲間 ) 』 は、人の持つ 「 誰とやるのかは何をやるのかより動機を継続しやすい 」 という側面や、「 人は信頼する誰かと一緒にやっていることならがんばれる 」 という側面からのアプローチ。

『 現在 』 は、「 今・現在充実し、面白くて夢中になっていること = ハートを燃やしていること 」 という側面や、「 上手くいっていて自己効力感のあること、上達し成長を感じていること……にはがんばり続ける 」 という側面からのアプローチ。

このアプローチは人材育成だけではなく、組織活性や人事制度設計、延いてはマネジメントなど、様々な場面で応用することもできます。

ここでは、育成担当者様や人材育成の基本として活用する……という視点から、それぞれ更に具体的な3つのポイントまで掘り下げた、名付けて、

モチベーション3×3のポイント

をご案内しておきましょう。

motivation3×3

『 人はイメージでき、確信できる明るい未来に向うと、ハートを燃やし頑張れる 』

この 『 未来 』 からのアプローチのポイントは、「 結果期待感 」 「 手段保有感 」 「 行動可能感 」 などの感覚を大切にするかかわり方がポイントです。

この3つは少し聞き慣れない言葉なので、丁寧にご説明していきましょう。

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「 結果期待感 」

高まる期待に血湧き肉踊ります!

先日、有名なアスリートがインタビューに応えこう話していましたが、人は、わくわくする結果に対して期待が高まると、抑えきれないほどエネルギーが溢れ出てくるものです。

1960年代のうちに人類を月に……と宣言した、アメリカのジョン・F・ケネディ大統領。

「 日本を今一度洗濯いたし申し候 」 と、封建社会、鎖国の時代に、国際社会の中の新しい日本の姿を語った坂本龍馬。

「 結果期待感 」 から溢れるエネルギーは、時に不可能だと思えるようなことを成し遂げ、歴史に刻まれるほどの働きまで生み出します。

まさに、わくわくする未来、有意義な仕事を前にして、血湧き肉踊るほどやる気が高まっていく感覚。それが、この結果期待感です。

人材育成では、そんな未来はわくわくする!……という結果に対する 「 わくわく感 」 と、なるほどそれならできそうだ!という結果に対しての 「 できそう感 」 の2つを大切にするかかわり方がポイントになります。

例えば、単に目標を示して、理解や納得を促さないままやりなさい……でなく、その目標はどんな意味があるのか、どこに繋がっているのか、達成することでどうなるのかまでを大切にしながらかかわっていく。

それはこんな背景があって、こんなデータに基づいているから、いつまでに何をどのくらいやって、どうすることで達成できるのかまでを大切に共有してみる。

この結果期待感は、以前ご案内した経営階層の 「 ビジョン 」 を共有するところにも繋がっている要素で、人材育成の場面だけでなく、組織の活性化やマネジメントの場面でもよく入り口として活用されています。

( 現場視点……から少しだけ広がりますが、セミナー等では少し先でご紹介している こちら の題材も関連してご紹介することがあります。  )

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「 手段保有感 」

皆様は、映画007シリーズはお好きでしょうか?

数あるシリーズの中、ストーリーの中盤でポーカーの対決シーンが圧巻だったのが、初めてダニエル・クレイグがジェームス・ボンドを演じた007カジノ・ロワイヤルです。

物語の中、ボンドは何度も窮地に陥りながら、それでもなお1億ドルまで膨らんだポーカー・ゲームに立ち向かっていきます。

ボンドだからこそ使いこなせるある手段。

ボンドが手にする2枚のカード。

絶体絶命のピンチの中、それが彼のハートをなおも熱く燃やしていました……。

 
勝つ手段を知っていて、遂行することができる。

そして、今、勝てるカードを持っている。

ジェームス・ボンドが絶体絶命の中でもポーカーゲームに立ち向かえたこの要素は、まさに手段保有感です。

人材育成では、教えたり手本を示し、なるほどそういうやり方でやるんだ……を受け取ってもらう 「 ( なるほど ) そうやる感 」 からはじめ、やり方を考えたり整理してもらい理解を促す 「 ( やりかた ) わかる感 」 の2つを大切にするかかわり方がポイントです。

自社や自組織に独自のツールやシステムがあるなら、それを活用していくことも強い味方になってくれるでしょう。

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「 行動可能感 」

わくわくする結果に期待を高め、やり方を理解し、勝てるカードを手にして高まった動機は、次に行動を起こし、その行動を継続することでこそ成果に結びついていきます。

人材育成では、実際にさせてみて自分にできるという感触を掴んでもらう 「 できる感 」、なるほどこういう行動ならやり遂げられるぞという 「 やり遂げられる感 」 の2つを大切にするかかわり方がポイントです。

この要素は、後程 『 現在 』 の頁でご案内する 「 自己効力感・成長実感 」 に繋がり、『 未来 』 『 現在 』 を結びつける要素でもあります。

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飛べない小鳥を、そのまま巣立ちさせる親鳥はいません。

小鳥に飛ぶことの意味や楽しさを伝え、自分にも羽があることに気づいてもらい、飛ぶ姿を見せながら飛び方を教え、飛べるようになってから巣立ちさせる……。

鳥の世界でも、「 未来 」 からアプローチし子育てをしているのかもしれませんね。

 
次回は、「 人 ( 仲間 ) 」 からのアプローチをご案内致しましょう。

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