
かけがえのない人たちの成長と、大切な組織の成長・発展……。
人と組織を熱く想う皆様を応援する、組織活性化のための人材育成のヒント集。
アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。
これまで、『 人材育成とは 』 『 育成する5つの領域 』 『 健全な仕事観の共有 』 を間に挟み、『 育成方針の明確化 』 『 OJTとOff-JT 』 『 PDCA 』 、そしてこれらをしっかり連動させる重要性……などをご案内してきました。
ここで実際にこれらを推し進めようとする時、最後に行き当たるのが、
『 誰がそれを推進するのか 』 『 どう推進するのか 』
です。
人材育成をある視点から見ると、それは 「 仕組みや制度 」 と 「 オペレーション 」 の2つの側面から成り立っている……ことに気づきます。
この2つを私の好きな車やバイクで例えるなら、さながらスーパーカーと優秀なドライバーの関係といえるでしょう。
どんなにハイスペックなスーパーカーを手にしても、それを乗りこなせる優秀なドライバーがいなければ、結局速く走ることはできません。
高性能なスーパーカーほど、ポテンシャルを引き出せる優秀なドライバーが必要なように、人材育成への仕組みや制度も、それを上手に動かすオペレーションが必要になるわけです。
この視点では、これまでの 「 育成方針の明確化 や 育成プログラム 」 「 OJTとOff-JT 」 「 G-PDCA 」 などが、高性能な仕組みや制度にあたるものです。
では、その仕組みや制度のパフォーマンスを発揮するより良いオペレーションとは?……にあたるのが、これからご案内する 『 誰が育てるのか、どう育てるのか 』 になります。
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まず 『 誰が育てる 』 から掘り下げていきましょう。
人が成長する場面では 『 勝手に育つ 』 『 自分で育つ 』 という一面も確かにあります。
しかし、どんなに一流のプロ選手やオリンピック選手にも必ずコーチや指導者がいるもの。
『 人は人によって成長する 』
という言葉にもある通り、人の成長はプログラムや環境だけでなく
『 人と人との最適なかかわり 』
が、欠かせないかせない要素になるわけです。
ここでお勧めしているのが 『 育成担当者 』 『 育成責任者 』 『 人事 ( 経営層 ) 』 と、二層・三層構造でかかわっていく 『 育成階層の複線化 』 です。
育成する新人に対して、
①メンターにもなりつつ、日々直接指導育成をする 『 先輩社員 』
②その 『 先輩社員 』 から日々報連相を受け、助言や支援をしながら、ひとつ上位の目線で 『 育成責任者 』 としてかかわる直属の 『 上司 』
③そして、その進捗を更にもう一つ上の目線で全体管理をする 『 人事(若しくは経営層)』
と、複数のラインで関わろうというわけです。
※多くの場合、人事(経営層)は、育成プログラムや運営計画の設計者でもあります。
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