アクトビジョン 人と組織の未来のために

「 はたらく 」 と 「 働く 」

2012-01-30

 「 はたらく 」 の語源や、本当の意味ってどういうことだと思いますか?

そう問いかけたディスカッション。

「 人が動くと書いて 『 働く 』 と読みます 」 という意見なども必ず出てきますが、前回の話もあり、多くは、

 「 はたらく 」 = 「 はた 」 を 「 らく 」 にする = まわりの人たちを楽にすること 

に自分たちで行き着いていきます。

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日本語の 「 はたらく 」 という言葉は、縄文時代から弥生時代の間に生まれた……という説があります。

あの時代、人々は50人から100人位の集落を作り
ある人はお米を作り、ある人は家を建てるため木を切り
ある人は獣を獲りにいき、ある人は木の実を取り
ある人は土をこねて土器を作る……。

集落のひとり一人がしっかりと役割を持ち 「 はたらく 」 ことで、みんなで支えあい、みんなが不自由なく暮らしていました。

お米を作ることは稲作と呼ぼう。
獣を獲りにいくことは狩りと呼ぼう。

それぞれに対して 「 言葉 」 が生まれていきますが、どうも、これら全てに共通する感覚、総称するにふさわしい言葉が見当たりません。

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こういったことの全てを現すにふさわしい 「 言葉 」 ……。

ここからが、私たちの祖先の仕事感、価値観への夢とロマンを感じるところです。

日本人の祖先は、そこに、単純に 「 人が動く 」 という感覚ではなく、

「 まわりの人たちを楽にする 」

という感覚、価値観を見出したのです。

人は生まれた時から、ひとりで生きているのではない。

共に生きる周りの人たちと一体になり、互いに恩恵を受けあい、だからこそ自分も何か周りの人たちに貢献をしながら、互いに支えあって命を繋いでいる。

そうして「はた」を「らく」にする……「はたらく」という「言葉」は生まれた……と。

私は、縄文時代や弥生時代に暮らしていなかったので、本当かどうかは解りません。

しかし、良い話だなぁと新入社員研修などでも題材にし、日本人であることの誇りも含め、仕事感や共有したい価値観の一例として共有させて戴いています。

そこは 「 僕ははたらきたくない 」 という人もいなければ、「 お金を稼ぐため 」 という人もいない世界。

それは、人として生まれ、人として生きるということの必然。

現代の私たちのDNAまで受け継がれ、しっかり刻み込まれている。

「 はたらく 」 ということは、実はこんなにもポジティブな価値観だったんですね……と。

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