アクトビジョン 人と組織の未来のために

OJT と Off-JT ⑤ 連動させて人を育む

2011-12-20

人事や組織マネジメントを担う皆様をはじめ、人と組織を成長させたい……
そんな熱い想いの皆様を、熱い想いで応援する人材育成のヒント集。 

アクトナビの藤井です。毎々お読み頂きありがとうございます。

ご案内しているOJTとOff-JT 。

前々回前回と、それぞれについて触れたところで、もう一度OJTとOff-JTを合わせた視点に戻りましょう。 

 
この章の冒頭、OJTとOff-JTは組み合わせてそれぞれの強みを活かすとご紹介しましたが、ここで大切になるのが、『 連動性 』『 継続性 』『 計画性 』 です。

OJTとOff-JTが互いの強みを活かし合い、連携して相乗効果を発揮するための連動性

一度きり、やりっぱなし……にするのではなく、育成のためのかかわりを常に一定量維持し続けるための継続性

そして、どんな力をいつまでにどう習得するのか……のシナリオを描き、OJT と Off-JT の役割と順序をより効果的なものに体系立てるための計画性

前々回のOJTとは……でご紹介した明確な意図育成目標計画性継続性と共通する部分も多いので、ここは押さえやすいかもしれません。

以前ご紹介の 育成する5つの領域 を再掲し、それぞれ順に掘り下げていきましょう。

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通常、多くの企業様では 「 新入社員 」 が入社すると、配属先で実際の仕事に就かせる前に「 集合教育 」 の形をとり、『 Off-JT 』 を一定期間行うことが多いでしょう。

先にご案内の 「 階層・キャリア別 」「 職務・職能別 」 「 課題・テーマ別 」の中で、まずは入社後最初の 「 階層別・キャリア別 」 のOff-JT です。

ここでは、自社で基本業務を遂行できるようになるため、基礎となる知識やスキルや考え方を対象領域とすることが多いでしょう。

「 ビジネスマナー 」、「 報告・連絡・相談 」、「 整理・整頓」、「 電話応対 」、「 名刺交換 」……等の基本的な知識とスキルから、「 社会人とは?働くとは? 」 等の、考え方の領域。

もちろん、ビジネスマナーや報告・連絡・相談等はスキルですから、ただ知識として学ぶだけでなく、実際に練習して「できる」ようになることを目指します。

「 報・連・相はまず結論から 」「 簡潔にわかり易く 」「 事実と私見と推測は分ける 」 と教えられても、実際にやってみると、どうしても時系列に長々と話してしまう……場面などは毎年のことで、最近は微笑ましくも感じます。

この後、いよいよ配属先の職場に戻り、実際の業務に就きながらOJTへ移行するわけですが、ここで最初のポイントとなってくるのがOff-JTとOJTの 『 連動性 』です。

例えばですが、皆様の組織では、

現場や配属先は、育成メンバーが受けたOff-JTの目的やプログラム内容を把握している

でしょうか?

更に掘り下げるなら、

Off-JTの育成メンバーの状況について、( 詳細な報告やレポートなどで ) 共有している

でしょうか?

メンバーは、新入社員研修でどんなことをどこまで習得してきているのか。

何が得意で、何につまずきがちだったのか。

現場や配属先がこういったことを踏まえずに迎えている場合……は要注意。

OJTとOff-JTがバラバラに活用され、連動性が低下しているかもしれません。

 
現場や配属先がOff-JTでどんな知識やスキルを身に付けたのかを把握していないと、その知識を更に深め、身につけたスキルを醸成させていくというOJTに求められる最初の機能が発揮しきれません。

組織によっては、Off-JTで時間をかけた内容を、OJTでもう一度同じように教え直している場面にも出会いますが、これでは貴重な育成資源を無駄にするばかりか、育成メンバーも戸惑ってしまうことでしょう。

そういう意味では、Off-JTとOJTの連動には、

「 会社全体で沢山の人たちが協力しあいながら、あなたの成長を見守り続けていますよ 」

というメッセージも込められているのです。

Off-JTで褒められた領域は、OJTでも引き続き褒め、更に伸ばす。

Off-JTで躓きがちだった領域は、OJTの 「 何時でも・何処でも・何度でも 」 という強みを活かして確実に身につけさせる。

そして、Off-JTでは教えきれなかった、主体性、協調性、継続性、挑戦心、遂行力、判断力などをはじめ、自分を高めるための学び方そのもの……など、OJTでなければ身に付かない領域へ進み、自社や自組織のあるべき人材像へ育んでいく。

そのためにはOff-JTとOJTがしっかり連携し、連動していることが大切です。

 
次回は、引き続き、継続性についてご案内致しましょう。

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