
人材育成や組織マネジメントを担う皆様をはじめ、人と組織を成長させたい……
そんな熱い想いの皆様を、心から応援する連載コラム。
アクトナビの藤井です。毎々お読み頂きありがとうございます。
ご案内しているOJTとOff-JT。
今回は、Off-JTについて少し触れておきましょう。
Off-JTは大きく分けて
①階層別・キャリア別
②職務別・職能別
③課題別・テーマ別
などの視点で分類されます。
企業内では、それぞれを組み合わせて体系立て、年間スケジュール等の形に設計し、計画的に活用されていることが多いでしょう。
階層・キャリア別とは、例えば、新入社員層、中堅社員層、リーダー層、管理職層など。
職務別・職能別とは、例えば、営業、販売、経理、総務、人事、企画、生産など。
課題別・テーマ別は、広く捉えて上記の2つと組み合わせて体系立てる視点か、まず課題やテーマがあり、そこから受講者を設計する視点か……等の違いで幅広く多岐に広がります。
前者は、先にご紹介の5つの領域の視点も活用されていますし、もう少し分類を発展させ、知識、業務スキル、対人スキル、戦略的思考、ビジネスマインド、専門分野、キャリア開発などの視点が一例。
後者で最近注目度を高めているのは、メンタルヘルス、ハラスメント、コンプライアンス、モチベーションなど時代を反映したテーマが一例です。
これらの視点は縦横のフレームを描き、縦軸、横軸にそれぞれを置いていくことで、多様な研修体系を形作ります。
「 階層・キャリア別 × 課題・テーマ別 」 の組み合わせではキャリアに応じて身に付けてほしいテーマ・課題が体系化。
入社直後の新入社員研修に始まり、数か月後のフォロー研修、その後続くベーシック研修、アドバンス研修、プロフェッショナル研修、リーダーシップ研修……はこの代表です。
その他、「 職務・職能別 × 階層・キャリア別 」 では、例えば営業職のキャリアごとの研修体系、販売職のキャリアごとの研修体系……。
もちろん、他の組み合わせも幅広く考えられるでしょう。
時折、
「 Off-JTはどうしても必要でしょうか? 」
「 Off-JTは行った方が良いのでしょうか? 」
というご質問を頂くことがありますが、例えば、同じ内容を、配属先の職場をひとつひとつ回って、ひとり一人個別に行う……ことを想像して頂くと、その意義がよりイメージできるでしょう。
職場外研修、集合研修……の響きから、1日がかりや泊り込みの大規模なものばかりを思い浮かべる方もいらっしゃいますが、例えば店長会議の中の60分、マネジャー会議の中の90分……を利用したセミナーや研修でも立派なOff-JTで、私もよくお声掛け頂いています。
日々忙しい皆さんが揃う機会を利用して毎週60分や月2回の90分。
たったこれだけでも年間を通すとかなり厚みのある内容で、それぞれ組織は大きく活性化しています。
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