アクトビジョン 人と組織の未来のために

共に働くかけがえのない人たちへ丁寧に言葉を紡ぐ

2011-10-25

人事や組織マネジメントを担う皆様をはじめ、人と組織を活き活き元気にしたい……。
そんな熱い想いの皆様を、更に熱い想いで応援する人材育成のヒント集。

アクトナビの藤井です。毎々お読み頂きありがとうございます。

 
ご案内している 「 育成方針を明確にし、組織全体で共有する 」

今回は実例も含め、明確にした育成方針をどう共有するか……について、2つのポイントをご紹介致しましょう。

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早速1つめのポイントです。

前回のような流れで策定した育成方針。これを組織で共有する場面で大切なのが、

その流れの全体まるごとを共有する

ということです。

単に 「 〇〇〇力を高めてほしい、◎◎◎をもって成長とする 」 という帰着点だけでなく、理念や企業思想、方針や戦略……もう少し親しみやすくご案内するなら、

『 自社が大切にしている想いや考え方、自社が目指していること 』
『 何を、どうすることで、それを実現していくのか  』
『 それを推進するための制度や仕組み、フォーメーションや目指す風土 』

などをできるだけ踏まえ、だから

『 〇〇力を高めよう 』
『 ◎◎することを大切にしよう 』
『 ◇◇へ向かって成長しよう 』

と、その方針に至った背景や考え方も含めて共有するわけです。

その力を高めることが、どう活かされ、どんなことに繋がっているのか。
その力を高めることは、どんな未来を創るのか……。

単に成長の方向を示すだけでなく、その意義や目的まで深く根を張って共有

しているのが、人が育ち、人がイキイキと活躍している組織の共通点です。

 
次に、2つめのポイントとなるのが、組織のひとり一人に、

より浸透しやすい工夫・仕掛けをする

ということです。

明確にした方針を、すぐ取り出し確認できるようレジメや冊子にしてみる。

そのレジメや冊子を使って、じっくりレクチャーする機会を設けてみる。

大きな組織は質疑応答の場面を考え、新入社員向け、中堅社員向け、組織管理者向け……と、それぞれ階層別に編集や設定することも視野に入るでしょう。

また、そこで風に合った言葉を使う、口ずさみ易い語呂の良い言葉をキーワードにする、慣れ親しまれている言葉を選ぶ……等も、より浸透し易くするための見逃せない工夫です。

例えば、育成項目の頭文字から 「 三文字熟語 や 四文字熟語 」 の造語を創って共有する、有名な 「 5つのション、7つの習慣 」 等になぞらえ 「 5つの〇〇〇、7つの〇〇 」 等、連想しやすいキャッチワードで項目を展開する……等、様々な表現ができるものです。

このあたりは分かり易いよう、実例を通して詳しくご説明致しましょう。

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※こちらをクリックすると別画面で拡大します

上記は、沢山の皆様のお役に立てるなら……と、事例掲出をご了解戴いたC社様の育成方針の一部です。
( 階層ごとの編集がありますが、こちらは新入社員向けのものです。)

C社様は、ここ数年で急速に企業規模が拡大。

次期3か年計画を策定するにあたり、人事・評価制度の再構築と共に、それまでの人材育成への取り組みを更に発展させたい……と、私達にもお声掛けを頂き、育成方針を新たに再編されました。

この時、新たに人事・評価制度とも連動するキーワードを希求。

そこで衆知を集めた上で、私たちからご提案させて頂いた制度設計案のひとつが、上記の中の 「 ACHIEVE 」 というキーワードから連動する設計でした。

「 ACHIEVE 」 には 「 成し遂げる、達成する 」 という意がありますが、C社様では創業当初から社内でよく使われており、既に良く親しまれ社内に馴染んでいる言葉であったことも付け加えておきます。

 
ここで特にご紹介したいのは、前回 のような流れを経て明確化した育成項目を、その 「 ACHIEVE 」 の頭文字から始まる 「 私たちの7つのション 」 という形にし、より浸透し易くした点です。

A・C・H・I・E・V・E のそれぞれを頭文字として、全ての語尾がtion。

これなら5つを越えた 「 7つのション 」 でも、ひとり一人の中に残ります。

更に、社長様の創業時からの口癖である 「 Ambition 」 をはじめ、その一つひとつに丁寧な背景と成長段階ごとの指針を設計。

もちろん、ここではご紹介していませんが、前述の1つめのポイントもしっかり網羅され、「 企業理念や企業思想 」「 創業からこれまでの歩み 」「 成長ステージのギアチェンジ 」「 どんな価値をどんなやり方で提供し、どんなお客様にどう貢献していくのか 」 ……等、イラストや写真も交えてわかり易く伝えています。

 
育成方針に限りませんが、方針が本当の意味で組織に浸透するためには、組織ひとり一人の 「 感情的な動きを含めた共感 」 を伴うことが大切です。

ひとり一人が 「 理解 」 するだけでなく、「 納得 」 するだけでなく、「 共感 」 する。

そのためには、共に働くかけがえのない人たちを思い浮かべながら、丁寧に、熱意を込めて言葉を紡いでいく時間が必要になるかもしれません。

それは少しだけタフな時間ですが、組織のひとり一人が 「 よしっ! そこへ向かうぞ!! 」 と自ら動く姿を目にする度、とても意義ある時間だったと感じられるはずです。

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