アクトビジョン 人と組織の未来のために

変化する時代の面接・選考

2014.07.10

変化する時代の受付・面接・選考①

アクトナビの藤井です。
毎々ご愛読頂きありがとうございます。

組織活性化、最高のチーム創りの入り口である募集・採用活動について、 前回 からご案内している、どう 『 集める 』 か……に続く、どう 『 つかむ 』 か。

今回は少し趣向を変え、随分昔のことですが、今でも忘れられない、ある 「 シーン 」 からご紹介致しましょう。

電話ボックスの前で求人広告を確認し準備する若者 図

木々の新芽が開き、緑に彩られはじめた公園沿いの電話ボックス。

そこに、ひとりの若者が緊張した面持ちで入っていきました。

手には、丁寧に切り抜かれ手帳に挟まれた一コマの求人広告。

私は、自分が創る求人媒体だとひと目で判り、思わず足を止めます。

彼は、その求人広告を大切そうに見つめながら、深呼吸を一回。
そして、意を決したように電話に手をかけ、10円玉を入れました。

でもすぐに息を吐いて受話器を置いてしまいます。
見ていると、ひとりでなにかぶつぶつ復唱している様子。

応対のリハーサルかな……と見ていると、
次にさらに意を決した表情になり、
今度はしっかりと電話を掛け始めました。

その間、僅か1~2分くらいだったでしょうか。

電話をしながら若者の顔は緊張から笑顔に変わり、
電話ボックスを出る頃は、
なんだか充実感と活力に溢れたものになっていました。

応募の電話は上手くいったようです。

自分が携わる求人広告がこんなにも大切にされ、
こんなワンシーンを創り出している。

偶然とはいえ、
見ていた私まで笑顔になり、
なんだか活力をもらえたシーンでした……。

応募の電話が上手くいき、充実感に溢れる若者 図

さて、例えばですが……

「 求人広告に応募するシーン 」 とは、かつて、こういったイメージに代表されるものだったのではないでしょうか。

大切に握られた求人広告。
緊張し、深呼吸を繰り返す応募者。
応対のリハーサルをして、意を決するように手を伸ばす電話……。

電話ボックスと求人広告 図

しかし、時代は大きく変化し続けています。

最近では端末をワンクリックすることから応募する感覚のチャネルも現れ、応募のシーンはスマートホンやPCがイメージされるようになってきました。

スマートフォンをクリックし応募する時代 図

以前のコラム で、若者意識の変化を、

・ 「 もしもし 」 から 「 いいね!  」
・ 「 クルマ・ステレオ 」 から 「 ケータイ・PC 」
・ 「 社会の中の自分 」 から 「 自分の中の社会 」
・ 「 自分らしく 」 から 「 自分サイズ 」

などのキーワードでご案内したことがありますが、これらの変化は、募集に対する応募行動も変化させています。 

変わる時代 変わる応募者①少ないチャネル・情報→たくさんのチャネル・情報②絞り込み・決意→広く・数多く・手軽に③高い意欲で応募→とりあえず応募④応募者は情報の「受け手」→応募者は情報の「送り手」でもある 図

急速に進む求人チャネルの増加と、アクセス手段の多種多様化。

ネット媒体の台頭や、ビジュアル・動画等の手軽さをはじめ、時間的にも空間的にも、応募者が受け取る情報の選択肢は拡大を続けています。

たくさんの選択肢の中、「 まず応募してみる 」 「 とりあえず応募してみる 」 といった感覚に近い応募行動とも、ごく当たり前に出会うようになってきました。

応募者が、自社や自店舗への 「 高い 」 入社意欲を前提にしていないという時代。
深呼吸して意を決し……という応募行動は、年々少なくなっているようにさえ感じます。

更には、ネットやソーシャルメディアの浸透です。
応募者は、情報の送り手でもある……。

長年に渡って応募受付や面接・選考に携わってきた方が、先日、ふと仰っていました。

『 長い間、採用の世界で経験を重ねた私が、経験の無い未知の世界で採用実務を進めているような感覚です…… 』

確かに頷いてしまうほどの変化です。

ここ数年、応募者をどう 『 集める 』 かだけでなく、どう 『 つかむ 』 かについてご相談が増えているのは、こういった背景もあるのでしょう。

変化する募集・採用環境。
変化する応募行動。

では、応募受付や面接・選考は、この変化にどう対応すれば良いのか?

次回は、そのポイントをご案内致しましょう。

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2014.07.15

変化する時代の受付・面接・選考②

共に働くかけがえのない仲間と、この大切な組織を、発展・活性化させたい……。
そんな熱い想いの皆様を応援する、組織活性化のヒント集。

アクトナビの藤井です。
毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
前回 ご案内した、時代の変化と変わりゆく応募行動。

変化する時代に対応し、応募受付・面接・選考のポイントも少しずつ変化してきました。

変わる時代 変わる面接・選考①応募者の高い意欲を前提とした面接・選考→応募者の意欲を高める面接・選考②競合他社を意識せず採用活動→競合他社も意識した採用活動③選ぶための面接・選考→選ばれるための面接・選考④見極める場→同志・ファンにする場

まず、面接・選考の 「 選考する 」 「 見極める 」 という本来の機能に加え、ここ数年重要になってきたのが、

「 自社への入社意欲を高める 」 「 心を惹きつける 」

という機能です。

応募してきた方を面接しながら、自社への意欲を高め心を惹きつける……とはなんとも妙な話ですが、視野を広げ 「 広く・数多く・手軽に応募している 」という背景が見えてくると、話は変わってくるでしょう。

この意味では、情報が少ない時代は意識せずとも良かった 「 採用活動で競合する他社 」 も、溢れるチャネルやたくさんの手段の中で、意識せざるを得ない時代になった……ことも押さえておきたい変化です。

『 応募しておきながら入社意欲が高くはない? そんな応募者は採用しないよ…… 』

といったお声も聞こえてきそうですが、採用環境の大きな変化の中、それでは優秀な人材を逃してしまう時代になりつつあるのが現状です。

『 変化に対応 』 した競合他社は、同じ状況でも優秀な人材ほど 「 自社への意欲を高め 」 「 応募者の心を惹きつける 」 機能を発揮し着実に採用を進めています。

広く手軽な応募行動を取るからと、「 仕事を進める能力 」 や 「 仕事に向かう意欲 」自体が低いわけではない……ことを既に良く知っているのです。

広く、手軽に応募しているのは、時代の変化の中で形成された応募特性のひとつ。

まずは 「 溢れる情報の中から自社を選び、応募してくれたこと 」 に目を向け、両手を広げて迎えるのが、『 変化への対応 』 です。

時代は 「 応募者から採用者を選ぶ 」 だけの面接・選考から、「 応募者に選ばれる 」 ことも視界に入れた面接・選考へ。

以前ご案内したチェックリスト の項目には、

□ようこそPOP

 □ウェルカムカード

 □丁寧な挨拶

 □応募への感謝・お礼

□面接にお越し頂き歓迎の意

□まず面接担当者から自己紹介

などをはじめ、このポイントに因るものも沢山抜粋していますので、再度ご確認戴ければ幸いです。

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