アクトビジョン 人と組織の未来のために

採用力を高める「M」の要素

2013.04.25

『採用力』の2つめの要素とは……

企業経営者様や店舗オーナー様をはじめ、人と組織の成長、発展を想う……。       
そんな熱い想いの皆様を、更に熱い想いで応援する募集採用活動のヒント集。

アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
最高の組織創りの入り口である募集・採用活動。

その 『 募集・採用活動の成功法則 』 の3つめ、 『 採用力 』 を高めるということ。
 
今回から、『 採用力 』 の2つめの要素についてご案内していきましょう。

 
採用力 = B × M × W × R

で、「 M 」 から始まる2つめの要素は、前章の 『 B = 事業や企業が持つ力 』 より、もう少し手を付け易い領域です。

そして、以前伝説の求人広告でご案内した 「 何を為すのかという仕事そのものの真価 」に繋がっている領域でもあります。

更にお伝えするなら、子供たちに 「 将来は……? 」「 大きくなったら……? 」 と問い掛けると、最も多くイメージされ、将来の夢や志としても描かれます。

何を為すか……に繋がり、子供たちが将来像として真っ先に描く、採用力の2つめの要素。

それは、「 Mission & Culture – 仕事内容や仕事環境 」 です。

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詳しくは上図に整理しましたが、人が 「 はたらく 」 ことをイメージする時、確かに多くの人は 「 どこで働くか 」 よりも 「 どんな仕事をするか 」 を先に思い浮かべます。

小学生の文集も、自分の将来の夢について 「 何を為すか 」 「 どんな仕事をしたいか 」 が記されている文がほとんどでしょう。

野球界のイチロー選手、サッカー界の本田圭佑選手のように、「 どこで、どの組織で 」 迄イメージできる子供たちもいますが、それは「 何を為すか 」 の先にあるもの。

だからこそ多くの求人媒体は 「 職種 」 をキーワードとした検索機能を備えていますし、「 人気職種 」 が 「 人気特集 」 や 「 目玉企画 」 になるわけです。

そして、「 何を為すか 」 「 どんな仕事をするか 」 に命を吹き込み、その進化まで促すのが 「 仕事環境 」 です。

それは広い宇宙の太陽系の中、唯一生命を育んできた母なる星……地球の環境のように、ミッションの遂行を活性化させ、その進化を後押しします。

人に意義あるミッションを与え、ひとり一人が成長し、より活躍できる組織創りを推進することが、採用力を高める……。

それは、

人が活かされ、人が成長活躍し、ミッション遂行の環境を積極的に高めようとする組織には必要な時に必然ベストな人材が集う

……という摂理のような姿をしていて、「 採用力のBの要素 」 に続いて、こちらも採用力の本質を語り掛けているかのようです。

◊ ◊ ◊

ここで、

「 仕事環境の方は分かるけれど、募集する仕事内容の方は変えようがないのでは? 」

とお感じの方もいらっしゃるかもしれません。

集まりにくい職種だからと、募集する職種や仕事内容自体を変えるわけにはいかない。

多くの場合、確かにその通りです。

しかし、目的は採用活動における 「 採用力 」 を高めることです。

その仕事のやりがい、面白み……という視点。

その仕事が生み出す価値や貢献……という視点。

その仕事により、どんな人たちにどう喜ばれるのか……という視点。

流石に 「 募集する職種 」 や 「 採用後の業務 」 が変えられなくても、こういった視点で 「 その仕事の本質や価値 」 を見出し、求める人物像層に訴求する 「 仕事内容 」 を高めることはできます。

後程ご紹介の 「 石を積む人・城を築く人 」 の寓話の言葉を借りるなら、同じ業務でも、「 石を積む人 」 を募集するのか、「 城を築く人 」 を募集するのかの違いです。

その仕事の本質が 「 城を築く人 」 であるにもかかわらず、「 石を積む人 」 として募集してはいないか。

少しだけ本質に近づいていても、「 石垣を作る人 」 で留まってはいないか。

採用力の2つめの要素 「 Mission & Culture – 仕事内容・仕事環境 」 を活用していく上で、ここは第1のポイントになります。

 
この辺りは視界に入れる時間や空間の広がりによって、人材育成のヒント の項でご紹介した 役割設計や目標設定 等にも関わるところです。

実は、固定観念を外し、組織設計役割設計の視界に立ち戻れば、仕事内容や職種の名称が変わる……というケースも、意外に少なくはないことを付け加えておきましょう……。

ここは、組織設計や役割設計等が視界に入っている経営層の方々や、組織を担う方々には、自ずとイメージされるところかもしれません。

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2013.05.10

仕事への価値観 と 若者意識の変化

ご案内している採用力の2つめの要素Mission & Culture – 仕事内容・仕事環境

ここでは、「 人気の仕事 」 が時代の変遷と共に移り変わっているのも、押さえておきたいところです。

前回、小学生の将来の夢に触れましたが、昨今では男子がサッカー選手や野球選手、女子がパティシエや保育士や看護師であるのに対し、昔日は男子がパイロットやエンジニア、女子がスチュワーデスやデザイナーが上位。

人気の仕事が時代の変遷と共に移り変わっていくのは、前章でご案内の人気業界や人気業種と同じ背景があるようです。

業界や業種への視点と同様、仕事を選ぶ際の若者意識は大きく変化し、昨今はこちらの方も 「 有意味感 」 「 社会貢献感 」 というキーワードが大きな要素になってきています。

昔キーワードになっていた 「 自分の能力を試したい 」「 経済的に豊かな生活 」 から、「 意味のある仕事 」「 社会のために役立つ仕事 」 への価値観の変化。

採用活動を担う方は、「 自分の能力を試せる仕事 」 「 経済的にも稼げる仕事 」 から、「 募集するその仕事の意味づけ 」 「 どう社会に貢献するのか 」 ……といった捉え方へ、視界を移しておくことが大切です。

◊ ◊ ◊

もう一つキーワードを挙げると 「 心地良く楽しい仕事 」 も徐々に浮上してきています。

ここで、

「 仕事をするというのに不謹慎な…… 」

と、「 滅私奉公 」 の世界を思い浮かべた方は、二世代も昔の価値観であることをご理解頂いた方が良いかもしれません。

時代は 「 滅私奉公 」 から 「 自分らしく 」。

そして 「 自分らしく 」 から 「 自分サイズ 」 へ、既に二世代先へ進んでいます。

「 自分らしくは分かるけれど、自分サイズ……ほどほどでいい……とは…… 」

と、ここではお嘆きの方々もいらっしゃるかもしれませんが、この辺りは背景を踏まえて、嘆くのではなく 「 変化に対応する 」 ことが最優先。

求める人物像にもよりますが、採用活動を担う方の、こういった変化を捉えて対応する視界が採用力を高めていきます。

◊ ◊ ◊

もう一方で、自分にもできるんだ……という 「 執務可能感 」 へのメッセージを伝えることが鍵になる職種もあるでしょう。

教育、研修、育成体系の充実。

全くの未経験者が一人前になった実例。

その先に広がる知識やスキルや能力の向上や、その仕事を通して得られる成長の視点が大切な職種もあります。

この辺りは、「 仕事環境 」 を改善し高める……という第2のポイントにも関わるところ。

「 仕事環境 」 については、次回一頁だけ少し寄り道をした後で、詳しく掘り下げることに致しましょう。

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2013.05.15

若者意識の変化の背景

・「 コミュニティキャラ 」

・「 自己肯定による自己完結 」

・「 満足臨界の中の無意識のストレス 」

・「 社会の中の自分 」 から 「 自分の中の社会 」

・「 物質的な豊かさ 」 から 「 精神的な豊かさ 」

・「 開かれた連帯感 」 から 「 閉じられた連帯感 」

・「 もしもし 」 から 「 いいね! 」 、「 いいね! 」 から 「 シェアする 」

・「 滅私奉公 」 から 「 自分らしく 」 、「 自分らしく 」 から 「 自分サイズ 」

……。

これらは、これまでも度々ご紹介してきた 「 若者意識の変化 」 を表すキーワードです。

今回は本題から一頁寄り道になりますが、前回のご案内の補足という意味からも、その背景を少しだけ掘り下げておきましょう。

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今の若者たちは高度成長の時代を経験せず、失われた20年と呼ばれる変化の時代に生まれ育ってきた世代です。

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上記のように、ここ20年近くの間、日本のGDPの推移はアメリカや中国のそれと比較してほぼ横ばい

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しかし進む少子化の中で、早くから自分の部屋、居心地の良い自分だけの空間を手に入れ、マイエアコン、マイテレビ、マイパソコン、マイ携帯……と、子供の頃から欲しいと感じる前に、ほとんどのモノが揃っている……という環境の中で育っています。

「 物より思い出 」「 Priceless 」 のコマーシャルメッセージが 「 物質的な豊かさ 」 から 「 精神的な豊かさ 」 への時代をまさに言い当て、必要なモノは揃っている、欲しいモノは特にないという環境。

そこに 「 満足臨界 」 という言葉まで生まれましたが、自分サイズ……そこそこでいい……という価値観は、モノへの欲求が低下し、それまでの世代が当たり前に頑張っていた理由がなくなって、苦労して身の丈を伸ばす理由を見失ってしまったためかもしれません。

もう一方では、進むIT技術の革新で 「 携帯 」 や 「 パソコン 」 が急速に普及。

ネット、メール、LINE、SNSなど、コミュニケーション環境は急拡大していきます。

一見便利なようですが、浅く広がり続ける友好関係にメールやLINEやSNSへの返信、更新と、無意識のストレスは高まり続けます。

こういった環境の中でモノに変わって登場したのが、浅く広がる人間関係や仮想的有能感の維持をはじめとする 「 居心地 」 や 「 意味 」 という価値観です。

子供の頃から、例えば、近所の友達、学校の友達、部活の仲間、塾の友達、LINEやSNSなどコミュニティ毎で円滑な人間関係の維持のために「 キャラクター 」 を微妙に演じ分け、「 コミュニティキャラ 」 を持つ子供たちが増加していきます。 

閉じられた連帯感の中それぞれのキャラクターで認められ 「 居心地 」 良い状態を維持することが、頑張る理由のひとつになっていったようです。

仮想的有能感社会の中の自分という捉え方でなく、自分の中の社会という捉え方を拡大させます。

そのために、自己肯定によって小さく自己完結してしまう場面が増えていきますが、それが 「 居心地良い 」 という価値を充足させます。

とはいえモノに変わり 「 意味 」 も価値を高めていますから 「 社会のために役立つ 」 「 理念やビジョンに共鳴する 」 など「 有意味感 」 があることには汗を流して頑張る……という世代。

「 自分の能力を試したい 」「 経済的にも豊かな生活 」 から 「 心地良く楽しく仕事 」「 社会のために役立つ仕事 」「 意味のある仕事 」 への変遷は、激動と変化の時代の中で、モノに変わる幸せを探して生きる世代の、変化への対応のひとつなのかもしれません。

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