2015.11.10
アルバイト・パートさんの採用や育成を担う皆様を、心から応援する連載コラム。
アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。
ご案内しているアルバイト・パート活性化。
アルバイト・パート活用と高校野球の名監督、活性スパイラルへの連鎖、その 土台創り や 採用環境の変化 など種々ご案内してきたところで、「 集める、つかむ、育てる、活かす 」 に沿って本題へ進んでいきましょう。
ここからは、アルバイト・パートさんたちを「 集める 」 ポイント。
変化する時代の「 アルバイト・パート募集のコツ 」をご案内していきます。

「 求人募集をしても、以前のように人が集まらない 」
「 求人費ばかり増え、肝心な人はなかなか採用できない 」
「 以前は、1週間で20名、30名の応募があったんだけど…… 」
経営環境が採用難へ大きく進み、このようなご相談・お問合せが増えています。
「 えっ、求人件数はこの5年で香川県や和歌山県の人口くらい増えてるんですか?! 」
「 ええっ、求職者数は徳島県や高知県くらい減ってるんですか?‼ 」
「 少子化の影響も出てきていますか? 」
など、その変化の『 ふり幅の大きさ 』も肌で感じる時代。
まず「 採用活動の舵を成功スパイラルへ切りなおす 」 ために、押さえておきたいポイントを7つほど整理しておきましょう。
☞アルバイト・パート募集のコツ-押さえておきたいポイント
①確かにこの5年間の求人件数は一つの県に匹敵するほど増加
②対して、求職者人口も一つの県に匹敵するほど減少
③確かに少子化で特に若年層の求職者人口自体の減少も進んでいる
④それだけでなく求職者の「求職行動の多様化」が進んでいる
⑤それに合わせ「求人媒体の数・中身」の多様化も進んできた
⑥結果的にメディアあたりの媒体力が(以前と比較し)分散している
⑦にも関わらず多くの採用活動は、まだその状況に対応しきれていない

如何でしょう?
ここで、最も大切なのは⑦です。
①~⑥は、各企業の努力だけでは変えられません。
但し、変えられないけれど、その変化はしっかり押さえておきましょう。
若年層をはじめとした求職者人口の減少。減少している中で多様化する求職行動。
結果、求人媒体あたりの媒体力は分散し、以前と同じ効果に繋がり難くなっている。
……のなら、今までと同じように
「 どの求人媒体が一番良いの? 」
「 どの求人媒体を選べば人が集まるの? 」
という考え方中心でアルバイト・パート募集を続けていては、今後ますます厳しくなっていくからです。

求職者が減少し、応募行動が多様化している時代のアルバイト・パート募集のコツ。
その1つめは、
求職者の求職行動の多様化、媒体の多様化、媒体力の分散化を踏まえた募集方法
に舵を切る……ということです。
その具体的な手法やポイントとして、
□媒体選び から クロスメディア
□クロスメディア から トリプルメディア × トリプルアプローチ
□変化する時代に適応した「 採用活動の完成形 」の描き方
□集まる理由……魅力要因の蓄積・強化 × 素材化活動の進め方
□人が集まる組織づくり & 現場マネジメントの強化法
□「募集データ型」から「事実とシーン」活用法
□「 欠員補充型 」 から 「 計画型・蓄積型・戦略型 」への転換法
□近隣コミュニティへの潜在応募層形成活動
□採用実務のブラッシュアップ
□採用力構成要因への並行着手
などが挙げられますが、これらの詳細は一頁挿んだ後、順にご案内していきます。
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2015.11.16
アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。
アルバイト・パートさんの採用や育成を担う皆様を、心から応援する連載コラム。
アルバイト・パート募集のコツの第2回。

アルバイト・パート募集に限りませんが、成功する採用活動の入口には、
□採用目的の整理
□採用目標の策定
□求める人物像の明確化
という3つのポイントが大きくかかわってきます。
※詳細は以前ご案内のこちらをどうぞ。
今回ご案内するのは、この3つの中で、アルバイト・パート募集の時だけついつい疎かにされがちなポイントです。
変化する時代。このポイントを疎かにしていると、アルバイト・パート募集はいつまでも成功スパイラルへ舵をきれないままになってしまいます。

「 誰でもできる仕事だから、フリーターでも学生でも誰でもいいよ 」
「 Wワークの方?主婦さん?来てくれるなら誰でも 」
「 ○○媒体は、学生に強い?じゃ学生にしようかな 」
アルバイト・パートを募集しようという場面。
採用活動の入口で、正社員募集と異なるのがこういった考え方がまだ多いという点です。
確かにアルバイト・パートさんは有期雇用が前提。
求める人物像も、正社員採用よりずっとすそ野は広くなります。
ここで大切なのは、そのことと上記の会話のような考え方とは全く別次元だと捉えられるかどうかです。
理由を3つ整理します。
① 効果のありそうな「媒体選択先にありき」の募集になってしまいがちなこと。
② 求める人物像設定が「属性」だけの浅いものになってしまいがちなこと。
③ 上記の結果、採用活動自体を進化させる視界が狭まってしまうこと。
ここで最も大切なのは③です。
求める人物像を明確にしないと、この後ご案内する「 様々な仕掛けや工夫や取組み 」まで、なかなか視界が広がりません。
ゴールが明確でないと、効果のありそうな媒体選びに気を取られ、どうしても応急処置的な対策ばかりになりがちです。
つまり、「求める人物像」を明確にしない……ということは、
「 ( 組織や採用設計の視界からの ) 組織の完成形・職場の完成形・お店の完成形 」
を明確にし、その完成形に向かって進化する道を断ってしまうことになるわけです。

というわけで、アルバイト・パート募集2つめのコツは、
組織の完成形やフォーメーションの完成形を描き、そこからの逆算で求人募集を考える
ということです。
職場の完成形を描くと「求める人物像が属性だけ」ではもの足りなく感じることでしょう。
組織の完成形を描くと「 求人募集の工夫が媒体選択だけ 」では足りないことに気づきます。
この辺りは正社員募集も共通で、以前のこちらのご案内に通ずるところ。
現状を改善するため真に打つべき対策・工夫・道筋は、ゴールを鮮明にするからこそ見えるものです。
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2015.11.20
アクトナビの藤井です。
毎々ご愛読頂きありがとうございます。
ご案内しているアルバイト・パート募集のコツ。
今回は、この後ご案内する様々な取り組みの入口……「 クロスメディア 」という考え方をご紹介致しましょう。

「 A媒体ダメだったね。B媒体にしようか 」
「 昔と比べて、求人メディアの種類は増えたけど…… 」
「 いろいろあるけど、結局どの媒体が一番良いんだろう? 」
人事や募集採用を担う皆様。
もしかしたら、こういった会話をまだしていたりはしませんか?
今回まずお伝えしたいのは、
「 求人媒体は自社の採用戦略の道具・手段であって、採用戦略そのものではない 」
ということです。
冒頭の話は、少し気を緩めると「 媒体選択が採用戦略そのもの 」になりかねない一面を内包していることが多いものです。

知恵を振り絞るのは「 どの媒体を選ぶか 」 ではなく、
「 今も未来も永続的に募集や定着で悩まない状態を設計し、実行計画を遂行すること 」
のはず。
時代が大きく変化している今だからこそ、このグランドデザインを描くかどうかが、数年先の自社の人材採用の成否を左右していきます。

ここでご紹介したいのが、そのグランドデザインの最も入口となる 「 クロスメディア 」 という考え方です。
「 クロスメディア 」とは、どの媒体を選ぶのか?ではなく、複数媒体を同時に視野に入れ、それぞれの長所・短所を補完し合うよう組み合わせる考え方のことです。
各媒体の媒体力が分散化している昨今、求人募集の視界を
「 どのメディアを選ぶか? 」から、「 メディアをどう組み合わせるか? 」
へ広げることが、この後ご案内する様々な取り組みへの第一歩になります。

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クロスメディアを活用すると、求職者リーチは上図のようにぐっと広がります。
求職者行動が多様化し、各媒体のリーチ力が分散化している昨今。
クロスメディア戦略は、リーチできる求職者層をぐぐっと広げ、採用確率をより高める……考え方というわけです。
「 採用活動の舵を成功スパイラルへ切り直す 」
次回は、このクロスメディアを更に発展させていった「 出口 」から、その考え方の全体像へ進んでいきましょう。
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