アクトビジョン 人と組織の未来のために

10月, 2014年

2014-10-25

面接力UPのコツ3 取材・観察(インタビュー)⑥

組織活性化、最高のチーム創りの入り口……人材採用。
面接担当者様をはじめ、採用を担う皆様に贈る、採用力を高めるためのヒント集。

アクトナビの藤井です。
毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
ここ数回に分けご紹介している 面接力を高める5つのコツ

3つめのコツ 『 取材・観察 ( インタビュー力 ) 』 を支える質問 ・ 傾聴 ・ 感知

「 質問 」 の側面ついて、もう一頁だけご案内しておきましょう。

 
前回 に続いてよく戴くご相談が、質問階層の入り口となる “ 過去の行動の実例 ” の拾い出し方 です。

質問階層を組み立てるにしても、応募者はそれぞれ本当にたくさんのエピソードがあり、その中から、どのエピソードを拾い出すのが最も良いのか……。

 
ここでも最初にお伝えしたいのは、やはり 『 求める人物像 』 に立ち戻ることから……
ということになります。

以前ご案内の 『 経験・能力の領域 ・人物マインドの領域 ・ 物理的条件の領域 』
でそれぞれ抽出された要素。

それらから優先順位を決め、設定した 『 MUST要件・WANT要件 』 という規準。

面接の前に、そういったものひとつひとつに想いを巡らせながら、これから面接をする応募者の事前書類や応募受付シートを読み込んでいく……。

このご案内は、この 取材・観察 ( インタビュー )  の項の 冒頭のコラム でお伝えしたことの繰り返しですが、やはりここに立ち戻るわけです。

 
今回も分かり易く例を挙げてご案内致しましょう。

“ ご説明のための一例 ” ということで、あえて1つに絞ってご案内しますが、

・周りから指示されたことだけでなく、自ら自発的に主体性をもって仕事に取り組める

という人材要件を設定したとしましょう。

一方で、その日、面接予定の方の事前書類を読み込むと、これも一例ですが、

・部活動は吹奏楽部に所属し、部のマネジャーも兼務しています。

・夏休みは数人の友人と自転車で北海道一周の旅をし、2200Kmを走破しました。

・秋は文化祭の実行委員長に立候補し、かつてない盛大な文化祭を実現しました。

という記載があったとします。

さて、皆様が面接担当者や採用担当であったなら、どの体験やエピソードに注目し、どんな質問をしようと考えるでしょうか?

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この例の場合、質問することで見極めたいのは、自発性や主体性。

人から言われて動くのではなく、応募者の本質が自発的に主体性をもって動くかどうかを見たいのです。

では、そういった点が見えやすい行動の実例はどのエピソードが最適なのか……

この視点がベストな “ 質問階層 ” の入り口を見つけ出します。

この例の場合なら、まずは “ 文化祭の実行委員長に立候補 ” でしょう。

立候補したという事実が、自発的に主体性を発揮している “ 過去の行動の実例 ” が、最も拾い出しやすそうだからです。

 
では次に、『 求める人物像 』 が異なる場合です。

これもあくまでも一例ですが、設定した人材要件が

・周りの人たちに関心をもって、チームワークや一体感を大切に仕事に取り組める

であったらどうでしょう。

この場合は、注目する体験やエピソードが一転してきます。

まっ先に目が向くのは “ 部活動のマネジャー ” “ 数人の友人と北海道一周 ” でしょう。

周りの人への関心やチームワーク、一体感を大切にするという点では、こちらの方が見ていきやすいエピソードです。

 
このように、応募者から得られるたくさんのエピソードの中から、どの “ 行動の実例 ” に注目し、どのエピソード沿って掘り下げるか……を考える時、『 求める人物像 』 は、とても大切な役割を果たします。

 
更に 『 求める人物像 』 は、同じ体験に注目し同じエピソードを掘り下げる場合でも、“ 質問階層 ” の組み立て方を変化させる……ということも多々やってのけます。

例えば、設定した人材要件がまた別の、

・既存のやり方や考え方に捕らわれず、柔軟で新しい発想ができる

であったとしましょう。

この場合も、人材要件が自発性や主体性の場合と同じ “ 文化祭の実行委員長 ” に注目するでしょう。

けれど、今度は、この後に続く “ 質問階層 ” の組み立て方が異なってきます。

“ 立候補したこと ” ではなく、“ これまでにない文化祭を実現したこと ” を中心に様々な質問階層が形成されていくことでしょう。

 
面接でのインタビューを深め、応募者をより理解するための質問階層。

応募者のどの部分を見極め、応募者のどんな本質を理解したいのか……は、その入り口だけでなく、組み立て方まで変化させる重要な要素というわけです。

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2014-10-20

面接力UPのコツ3 取材・観察(インタビュー)⑤

組織活性化、最高のチーム創りの入り口である募集採用。
かけがえのない人の成長と、大切な組織の活性化を、心から応援する連載コラム。

アクトナビの藤井です。
毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
ご紹介している 面接力を高める5つのコツ

その3つめのポイント 取材・観察 ( インタビュー )

 
前回 は、インタビューを更に深める視点としての 実行計画の8ステップ や G-PDCA 
その視点から形成される “ 質問階層 ” についてご案内致しました。

ここはセミナーなどでもご質問が多いところ。
少し頁を割き、補足しておきましょう。

 
まず戴くのが “ 質問階層 ” についてです。

幾つかの質問ストーリーやインタビュー経路というのは分かるけれど、それがなぜ “ 階層 ” なのか……。

まして、この言葉を聞いただけだと、シツモンカイソウ? ……昆布や若布の仲間??
と、確かにちょっと聞きなれない言葉でもあります。

 
分かり易く例を取り上げて、ご説明致しましょう。

以前のコラム 『 面接力UPのコツ1 歓迎・認知 』 の項の中でご案内した “ 3つの質問 ” を覚えていらっしゃるでしょうか。

ちょっとシンプルな構造ですが、この “ 3つの質問 ” を取り上げます。

最初の質問は、こうでした。

「 これまで皆様が受けた歓迎で、最も印象深いお出迎え、心に残った応対……
 皆様自身が思い出すそんなシーンを、想い返しイメージしてみてください……
 ( どんなシーンが浮かんできますか? ) 」

そして2つめはこんな質問です。

「そのとき、どんな印象を受け、どんな気持ちになりましたか?」

3つめの質問は……。

「そんな印象を受け、そんな気持ちになったのは、
  その歓迎やお出迎えの、どんな点からでしょうか?」

 
この3つの質問は、面接において 「 歓迎・認知 ( ウエルカム ) 力 」 を高めるための具体策を導いて頂く……ことを意図しています。

“ 既存の具体策の事例 ” を持ち帰って頂くだけでなく、各社・各組織に合う “ 具体策を生み出す考え方 ” も持ち帰って頂きたいという意図です。

最終的に抽出したいのは、3つめの質問の 「 どんな点? 」 への答え。

けれど、3つめの質問には 「 そんな印象 」 「 そんな気持ち 」 「 その歓迎やお出迎え 」 とあり、この質問は一足飛びに成り立ちません。

3つめの質問をするためには2つめの質問。
2つめの質問をするためには1つめの質問が必要なのです。

 
これは例えれば3階建ての建物に似ています。

3階は2階がなければ成り立ちませんし、2階にも1階が必要です。

3階層めの質問には、2階層めの質問が必要・・・
2階層めの質問には、1階層めの質問が必要・・・

これが “ 質問階層 ” を “ 階層 ” と表現する理由です。

インタビューで予めイメージしておく質問ストーリーは、このような “ 階層 ” の形で準備しておくことがポイント。

そこで、聞き慣れない言葉ですが、あえて “ 質問階層 ” と呼びご紹介しています。

この例の場合、“ 質問階層 ” は3階層です。

まず1階部分にあたる質問をし、その1階の答えをもとに2階部分。
そして、1階と2階の答えをもとに3階部分……という組み立て方になっています。

 
繰り返しますが、“ 質問階層 ” は、いわばインタビューの地図や羅針盤です。

インタビューにあたって、幾つかの質問ストーリーをイメージし、応募者の答えによって、それを修正したり広げたりしながら進めるわけです。

面接はより機能的なものになり、限られた時間の中でも、応募者をより深く理解できるようになります。

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2014-10-15

面接力UPのコツ3 取材・観察(インタビュー)④

組織活性化、最高のチーム創りの入り口である人材採用。
募集採用を担う皆様をはじめ、人と組織の活性化を想う皆様に贈るヒント集。

アクトナビの藤井です。
毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
ご紹介している 面接力を高める5つのコツ

前回『 考え方や想いを知る質問 』 ばかりに “ 偏ってしまう ” インタビューと、『 事実を知る質問 』 からアプローチしていくインタビュー。

皆様の面接は、これまで、どちらに近いものだったでしょうか。

この2つのインタビューの大きな違いは、“ 考えて ” 答えてもらうのではなく、“ 思い出して ” 答えてもらう……という点にあります。

応募者が持っている能力を存分に発揮し、湧き出るマインドをよく現す “ 成功体験 ” 。

その “ 過去の行動の実例 ” に基づいて “ 思い出して ” 答えてもらうのです。

思い出して答えてもらうのですから、借りてきた言葉は入り込こむ余地がありません。

何より “ 完全武装 ” から解き放たれた応募者が、豊かな表情、溢れる感情で、生身の想いを語ってくれるのは、面接を担う者として冥利に尽きるものです。

応募者が自信をもって話せる体験、話していて心地良いエピソードやシーン……。
そういったものを拾い出せる力も、面接力の一端です。

 
さて、ではここから、更にインタビューを深めていくにはどうしたら良いのでしょう。

拾い出した “ 行動の実例 ” を、どう掘り下げれば更に応募者を理解できるのか……。

 
ここで力強い味方としてご紹介しているもののひとつに、以前、“ 人材育成のヒント ” の項で触れた 『 実行計画の8ステップ 』 や 『 G-PDCA 』 の視界があります。

ちょっと意外なところから再登場……ですが、インタビューの場では時系列を “ 現在や未来形 ” から “ 過去形 ” に応用し、辿っていくのがポイントになります。

実は、この視界は応募者の行動特性や人物マインドを鮮明に映し出しやすいのです。

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インタビューを更に深め、応募者をより理解するために、その “ 行動の実例 ” を、『 目標、現状、強み・弱み、課題、解決策、具体策、実行、検証 』 の8ステップや、『 Goal → Plan → Do → Check → Action 』 のG-PDCAの視界で掘り下げる……。

上図からもお気づきのように、この視界は、インタビューで不可欠なたくさんの質問を、より “ 構造的 ・ 多面的 ” に組み替えるよう働きかけてもくれます。

8ステップやG-PDCAの応用で、構造的・多面的な質問の骨組みが浮かび上がり、そこから、私が “ 質問階層 ” と呼びご紹介している、幾つかの質問のストーリー階層が組み立てられていくわけです。

この “ 質問階層 ” は、いわばインタビューの地図や羅針盤。

面接が、“ まるで迷路に入り込んだようなもの ” にならないのは、この “ 質問階層 ” が、的確に道や方向を示してくれるからとも言えるでしょう。

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上記は、その “ 質問階層 ” の一例と、実際の “ インタビュー経路 ” のイメージ例です。

そのエピソードのとき、どんな状況だったのか。
その状況で、どんな目標に向ったのか。
そのとき、どんなことを考えたのか。
そして、どんな準備をしたのか。

まず最初はどんな行動をとったのか。
その結果はどうだったのか。
そのときどんな課題があったのか。
それはどうやって乗り越えたのか。

誰か一緒に協力してくれた人はいなかったのか。
ではどう協力しあったのか。
何にこだわり、何を大切にしていたのか。
で成果はどうだったのか……。

インタビューをするにあたっては、この “ 質問階層 ” を何層にも準備しておき、応募者の答えによって、柔軟に “ インタビュー経路 ” を変えていきます。

上図の “ インタビュー経路 ” は分かりやすいようシンプルにしておきましたが、実際のインタビューでは、もう一度前の質問や違う質問に移っていったり、それこそ階層ごと行ったり来たりすることも、少なくはありません。

厚く広がりのある “ 質問階層 ” と、より最適な “ インタビュー経路 ”
インタビューも佳境に入ったら “ 質問階層 ” を縦横無尽に行き来する。

時間も限られる面接では、これが、より深く応募者を理解する近道です。

 
ここまでくると 『 確認のための質問 』 『 掘り下げる質問 』 も大活躍します。

『 2 × 4 の質問 』 全てがフル出場して “ 質問階層 ” を縦横無尽に行き来する……。

面接段階のギアチェンジもいよいよ最速モードに入り、『 取材・観察 ( インタビュー ) 』 が最も熱く盛り上がっていく場面です。

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