
組織活性化、最高のチーム創りの入り口である募集採用活動。
自社や自組織の大きな資産ともなる 『 採用力 』 を進化・発展させるためのヒント集。
アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。
採用力の4つの要素の中で、最も手を打ちやすい Recruiting Activities – 採用活動力。
『 採用活動への投下資源 』 に続いては、ご紹介した図の2つめ 『 採用広報力 』 についてご案内していきましょう。
思い返せば、今ほど 『 採用広報力 』 に大きく差がつく時代は、かつて誰も予想しなかったかもしれません。
求人媒体は本当に多種多様になり、その伝達チャネルも急激に拡大しています。
私が新人だった頃、求人媒体といえば、ほんの僅かな “ 有料求人情報誌 ” が主流でした。
仕事を探すために代金を支払い、書店やコンビニ等で求人情報誌を 「 買う 」 ことが、ごく当たり前の時代があったのです。
しかし、有料求人情報誌に変わって、無料で手に入るフリーペーパーが台頭。企画型の折込求人紙も媒体力を高め、なによりインターネット求人サイト、モバイル求人サイトが飛躍的に浸透してきました。
数年前からは入社祝い金を支給するなどユーザーのキャリアを応援するサイト、採用を完了した後で初めて費用が発生する成果報酬型の求人サイトが現れ、今もあらゆる選択肢が増え続けている状況です。
伝達方法もコピーやデザイン、イラストや写真だけでなく、今や映画のワンシーンさながらに “ 動画 ” で訴求できる求人サイトが登場。
時代は進み、映像や音楽、働く人たちの表情や声で、直接伝えられる時代になりました。
これだけ多種多様な求人媒体、たくさんの伝達チャネルに恵まれる中、どの媒体を選択し、いつ、どのように募集活動・求人活動を行っていくのか……。
こういった時代だからこそ、各企業、各組織で採用を担う方の腕の見せどころです。
『 採用広報力 』 は私の真骨頂でもあり、ご案内したいことが山ほどありますが、本コラムでは、まず 『 採用広報力を高める5つの鍵 』 をご紹介し、そこから順を追って掘り下げていきましょう。
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人の成長。組織の活性化。
共に働くかけがえのない仲間と、大切な組織をもっと進化・発展させたい。
そんな熱い想いの皆様を応援する連載コラム。
アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。
ご紹介している 『 採用力 』 の4つめの要素 Recruiting Activities – 採用活動力 。
ご案内した図 の中で、最初にご紹介した 採用活動への投下資源 。
採用に関わっている 「 ヒト 」 、採用のための 「 モノ 」 、採用にかける 「 カネ 」 ……そして、採用にかける 「 時 」 「 知 」 「 技 」 ……。
これらに代表される経営資源を、渾身の想いで今まで以上に採用活動に投下する。
『 採用活動力 』 の向上は、ここから踏み出すことから始まります。
◎今まで担当者一名で行っていた採用活動を、現場の社員を巻き込んだり、自らも率先してもっと多くの人たちで行ってみる。
◎今まで、活用していなかった採用ツールや会社案内の冊子やビデオ、面接会場POP等を、積極的に作成して、あちこちの場面で使ってみる。
◎今まで、その場その場で減らすことばかり考えていた採用予算を、前向きな投資と捉え、中長期的に自組織の発展を意図して組んでみる。
◎今まで直接の利益を生み出すわけではないと削りがちになっていた採用にかける時間を、真正面から大切にし、愛しみながら増やしてみる。
◎今まで、蓄積してこなかった採用活動の成功パターンやノウハウを、G-PDCAサイクルをしっかり回しながら蓄積し、次に活かして熟成してみる。
◎今まで、実施していなかったリクルーター研修や面接者研修、適正検査や採用試験をちょっとだけ手間暇をかけて行ってみる。
如何でしょう。
全社を巻き込まなければできないこともあるかもしれませんが、整理してみると採用活動へ投下し活用できる資源は、「 自組織だけでも 」 「 無理をせずとも 」 まだまだ沢山残ってはいないでしょうか。
以前、「 募集採用活動が急速に好転 」 していったあるお客様から、とても印象深い言葉を頂いたことを思い出します。
「 最近、採用にかかわる時間がとても愛しくなって…… 」
私は思いました。
採用力が上がったから、そう想ったのではなく、そう想うようになったから、採用力が上がったのではないか……と。
少ないマンパワーで 「 良い人が採用できない…… 」 とお悩みになっている組織と、皆で採用活動に参加し合い、充分なマンパワーでこれでもか!! と前進している組織。
「 採用にかける時間はできるだけ省力化し…… 」と、
「 最近、採用にかかわる時間がとても愛しくなって…… 」
どちらの組織が 「 採用力 」 が高く、どちらのチームがより活性化し発展していくのか。
ここまでくると、もう言うまでもないことでしょう。
自組織の中で、眠っていたり、見落としていたりと、まだまだ沢山残っている 『 採用活動へ投下できる資源 』 。
皆様の組織でも、じっくりと見渡し、改めて整理し、ぜひ活かしてみては如何でしょうか。
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組織活性化、最高のチーム創りの入り口である人材採用。
自社や自組織の大きな資産ともなる 「 採用力 」 を高めるためのヒント集。
アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。
前回 、一例として題材にさせて戴いたドラフト制度。
仮に、あくまでも本当に仮の話ですが、これを採用活動にしっかり資源を投下しない……。
つまり、経歴や報道で知った、間近で見たこともない選手を指名して、交渉権を得た選手の前に担当者一人でふらっと現れ、ほんの2~3分の慌しい交渉で契約しようとする……。
このようであったなら、皆様はどうお感じになるでしょうか?
笑い話ではありません。
「 そう言われてみれば、そんな採用活動をしているかもしれない…… 」
どきっとしたり、思い当たるという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
セミナー等でこの題材を扱うと、そう言えば……という方々が毎回少なからず手を上げられます。
「 日々の忙しさの中、そんな採用活動をしている場面が全くないとは言い切れない 」
そう振り返る担当者様ほど、インタビューをしていくと、採用活動にとても熱心だったり、既にパワーをかけ様々な工夫もされ、採用活動に真剣な方が多いことに驚かされます。
一方で、
「 いや~、うちは、なかなか良い人材が集まらなくて…… 」
と、人材採用にお悩みの企業様の中には、
「 採用は、できるだけパワーをかけず、資源を投下しないのが正解 」
だと錯覚し、自社の募集採用活動は充分……これで良い……と考えている方がいらっしゃるのも不思議なところです。
傍から見ると充分で、熱心で真剣であるほど自らの未完成な面が見えてしまう。
それゆえに真摯に向き合って、直向に努力し続け、更なる高みを目指していく。
プロ野球界の一線で活躍し続けるイチロー選手を彷彿とさせますが、成功する採用活動にも大いに通じるものがあるようです。
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