アクトビジョン 人と組織の未来のために

5月, 2013年

2013-05-30

仕事環境を高める③ 自社らしい風土や文化を育む

前回 触れた、仕事環境のソフト面。

執務環境などのハード面よりも、先に業務環境や職務環境などのソフト面を磨き高める手順が理想……とお伝えしましたが、業務環境職務環境と密接な関係にあり、時には仕事環境全体をも牽引する力を発揮するのが組織風土企業文化です。

 
以前、人材育成の項 でご案内した、変化する時代の 人が育つ組織 の特徴。

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・風通しが良い組織
・多様性を糧にする組織
・理念やビジョンを共有し、今だけでなく未来を語り合う組織
・良い意味での遊びを上手く取り入れている組織
・失敗に寛容で、積極的に挑戦する風土が活性化している組織

実はこういった組織風土企業文化を持つ組織は、人材が育つだけでなく、募集採用活動も上手くいっていることがとても多いものです。

これらの他にも、

・開放性
・親身性
・協働性
・啓発性
・遂行性
・不屈性
・変革性
・機会創造性

など、自社や自組織ならではの組織風土や企業文化を研ぎ澄まし活性化させていくことは、採用力を高めることにも大いに繋がるところです。

・自社らしさとは?

・自社らしさのどんなところが好きか?

・その自社らしさは、他社と比べどこが違うのか?

・その自社らしさは、自社の商品やサービスに、どんな命を吹き込んでいるのか?

・その自社らしさは、自社で働く上でどんな意味を持っているのか?

こういった視点で、できるだけ多くの人と共に自社のカルチャーを明確な言葉にしてみる。

そして、それがよく現れているシーン、これから創り出したい物語などを共有してみる。

仕事環境を磨き高める……というと大きな予算や何か難しいことを想い浮かべがちですが、例えばこんな小さなことから着手するだけでも、数限りない大きな変化が生み出されていくものです。

◊ ◊ ◊

組織風土や企業文化を磨き高めるという視点では、

・人事担当副社長自ら 「 最高文化責任者 」 ( CCO – Chief Culture Officer ) という役割を兼任し、企業文化を磨き高め続けるグーグル

・「 企業文化こそがブランド 」 「 企業文化を強固にしていくことこそ成功の近道 」 と、その 「 ハピネス経営 」 を学ぶため世界中から視察ツアーが絶えないザッポス

を想い浮かべる方も多いかもしれません。

特にザッポスは、積極的に視察ツアーを受け入れていることや、ザッポスカルチャーブックがオープンなこともあり、事業展開をしていない日本の中でもあちこちで勉強会や研究会が開かれています。

この辺りは定期的に開催されているお勧めの勉強会もご紹介していますので、こちら からお問い合わせいただければ幸いです。

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2013-05-25

仕事環境を高める② 仕事環境のハードとソフト

募集採用の成功法則の3つめ、『 採用力 』 を高めるということ。

採用力の2つめの要素としてご紹介しているMission & Culture – 仕事内容・仕事環境

前回ご案内の 「 執務環境 」 に続いて、もう少し手を付けやすい他の視点にご案内を進めていきましょう。

まずご紹介の図の中の 「 執務 」 と 「 業務 」 と 「 職務 」 の違いについてですが、ここでの意味合いは、商法などの規定からは離れて、

●執務環境……立地や内装や設備や機器などのハード面

●業務環境……営業なら営業、事務なら事務など、それぞれ取り組むべき役割を成し遂げるための活用資源の充実度や指揮・命令・援助・支援機能、業務の遂行環境や業務の進め易さ

●職務環境……役割や業務によらず、あいさつ・返事・後始末・整理整頓はしっかり行う、忙しい人や困っている人がいたら助ける、新入社員には指導・育成する……など、その職場全体としての働き易さ

と改めて整理しておきましょう。

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「 仕事には業務と職務の2種類がある! 」

「 業務だけでなく職務も全うすることでこそ、職場全体はより良いものになっていく 」

この辺りの感覚はリクルート時代に教えこまれた、まるで標語のように語り伝わる教示が基になっているのですが、専門的な感覚とは少し異なるところはご了承頂ければ幸いです。

◊ ◊ ◊

さて、このように仕事環境の改善は、執務環境だけでなく業務環境職務環境、更にこれらと密接な関係にある組織風土企業文化の視点から捉えることがとても大切です。

業務の遂行や成果を求めていながら、それらを阻害している要因はないか。

業務の遂行や成果に対し、活用できる資源や援助・支援機能は充分か。

そして共に働く人たちが、不健全な理由によるストレスや働きにくさを感じてはいないか。

それらと連動する組織風土や企業文化は充分に活性化しているか。

オフィスの立地や設備類などのハード面を立派にしても、こういった業務環境や職務環境、組織風土や企業文化というソフト面が伴わなければ、本当の意味で仕事環境を改善することにはなりません。

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予算を掛けいくらスペックの高いハードを整えても、それを動かすソフトが充実しなければできることは何も変わらない……という点はITやコンピューターの世界とよく似ています。

大きな予算を割いて大きなフロアに移転したが、コミュニケーションが希薄になってしまい逆に上手くいかなくなった……。

社内BARや社内フィットネスなども含め、大きな予算を割いて流行りのオフィスデザインを取り入れてみたが、どうも全体の気が緩んでしまった……。

ハード面を充実させたが、ソフト面が追い付かず逆に上手くいかなくなった……という事例にも、確かに幾つか出会います。

仕事環境を改善する手順は、ITやコンピューターの世界と同様で、まずソフト面が先行し、後からハード面が追い掛ける……という形が、組織においても理想なのかもしれません。

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2013-05-20

仕事環境を高める① 執務環境

企業経営や組織マネジメントを担う方々を始め、人事や採用に携わる全ての皆様を応援する人材採用のヒント集。

アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
採用力の2つめの要素としてご紹介している Mission & Culture – 仕事内容・仕事環境

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冒頭 でご案内した 「 石を積む人 」 を募集するのか、「 城を築く人 」 を募集するのか……という第1のポイントを踏まえた上で、

「 仕事環境の改善や工夫は人材を集める 」

という第2のポイントについても掘り下げていきましょう。

こちらは別の角度からお伝えすれば、

「 人が集まりにくい職種こそ、仕事環境を工夫しましょう 」

というご案内に繋がります。

第1のポイントで乗り越えられない壁は、第2のポイントと組み合わせて乗り越える。

「 仕事環境を高める 」 ことは、採用力を高めることでもあるのです。

◊ ◊ ◊

仕事環境と聞いてまず思い浮かべるのは 「 立地やオフィスの快適性 」 などの執務環境でしょうか。

街で耳にする若者たちの会話の中、

「 どこで働いているの? 」

という問いかけに、人気のエリアや有名なビルの名を少し誇らしげに応えているような場面に出会うと、オフィスを構える立地や建物の重要性が身に沁みます。

人気のエリア。有名なビル。

知名度や外観はもとより、内装や設備や機器までもデザイン性に優れたオフィスは、やはり面接に訪れる応募者をワクワクさせるものでしょう。

確かに通勤が便利な立地、真新しいオフィスに移転したら採用が楽になった……というお声はあちこちから聞こえてきます。

ワクワクしながら出社する……そんな快適な執務環境作りは、働く人たちのモチベーションだけでなく、採用活動にもプラスになる。

不便な立地やオフィスが原因で人材採用に苦労し、募集採用活動に大きな予算が割かれているなら、ここは一考の余地があるかもしれません。

◊ ◊ ◊

ただ、執務環境の改善には大きなコストが必要です。

「 費用ではなく投資ですよ 」

というお声も聞かれますが、コストも少なく、より手を付けやすいのは業務環境職務環境の改善、そして、それらを牽引する組織風土企業文化の活性化です。

次回は、この辺りへご案内を進めていきましょう。

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