アクトビジョン 人と組織の未来のために

12月, 2012年

2012-12-25

募集採用-求人媒体のポテンシャルを引き出す①

企業経営や人材採用を担う皆様をはじめ、人と組織を成長発展させたい……
そんな熱い想いの皆様を応援する、募集採用のヒント集。

アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
前回ご案内の、当たり前にやるべきことをすれば人材は採用できる……。

今回は、その中でも最も見落とされがちなポイントです。

「 せっかく予算を掛ける求人募集、もっと応募効果を高めたい! 」

という皆様。

数々の採用手法や採用設計、採用テクニックの前に、各求人媒体の営業や制作担当者を、

「 この採用を絶対成功させるぞ! 」

と徹夜を重ねるほどに熱くするには……という視界はお持ちでしょうか?

◊ ◊ ◊

実は、私自身も何度となく徹夜を重ねるほど熱くなってしまう一人です。

私の体験で恐縮ですが、まだ私が二十代後半だった頃のことです。

駅からほど近い、真新しい大きなビルの11階。
まるでどこまでも続くかのように広がる床と十数本の柱。                
そして窓の外に見える景色だけの、まだ本当に何もないオフィスフロア。

初めて、その方……以下「 Kさん 」 と記しますが……との出会いは、そんな場所でした。

アメリカでは既に大手の、ある企業様の日本進出。

Kさんは、創業責任者の一人として部門の立ち上げを任され、これから数カ月で150名以上のスタッフを新しく採用していなければならない……そんな使命を熱く語り続けながら、まだ机さえも置かれていないオフィスフロアを案内してくれました。

「 ここに、机と椅子がまず50ほど並びます 」

「 このあたりがミィーテイングルームになります。外の景色が綺麗ですよね 」

「 ここは応接室の予定で…… 」

まだ何もないフロアに少し照れくさそうに笑いながら、別の階へ移り打ち合わせ。

打ち合わせが進めば進むほど私が痺れてしまったのは、その真摯さ、切実さ、そして熱心さでした。

当時、求人媒体の営業担当でしかなかった私ですが、おそらく、そんな私に会うためだけに準備したであろう資料とその説明の充実度。

自社のアメリカでの創業の生い立ちから、沿革、成長の歴史。              
自分たちがお客様に選ばれるために何を大切に、何をし続け、どの時点でギアやステージが変わったのか。                                  
そして、なぜ日本進出に至り、日本で何を提供しようとし、何を目指しているのか……。

的確な資料でそういった説明が続いた後、今度はKさんご自身の話に続きます。

Kさんご自身の経歴。アメリカに渡る機会の中で、この企業とめぐりあった物語。       
急速にファンとなり惚れ込んでしまう中、偶然出会った日本進出の話。          
そこに参画できた幸運……だからこその、Kさん自身のこの事業に賭ける深い想い……。

更には、これからお客様になるであろう、まだ出会っていないたくさんの人たちへの使命感にも似た感覚……までお話し頂きます。

進む打ち合せの中、私はたった数時間でこちらの企業様のファンになり、なによりKさんのファンになり、そして今回の採用を成功させる!という強い信念で満たされていきました。

その後、限られた予算の中で私自身も何度も徹夜をするほどに、この採用の成功へ熱く深くのめり込んでいきます。

そうして実現した企画。

それは、練りに練って掲載した複数の求人広告と共に、媒体の巻頭を飾る編集記事1ページのタイアップ。更には媒体の表紙にまで社名を掲出し、その媒体自体の電車の中吊り広告や駅貼り広告の中でも募集を紹介……というものに。

当時、この企画は社内でも前代未聞と言われました。

当然応募効果は凄まじく、数日前に何もなかったオフィスは、たくさんの新しい机や機器、そして、今後日本での展開を担うたくさんの新しい人たちで埋め尽くされていきます。

もちろん編集や広報の方々はじめ、多くの人たちの協力と共感がなくては実現しない企画。

ですが、その多くの人たちをも衝き動かしたのは、まさにKさんがひとりひとりに熱く語った沢山の言葉と、出会う人たちひとりひとりに燃え移るほどの溢れる情熱だったわけです。

◊ ◊ ◊

採用活動に熱心でポジティブな方ほど、媒体の持つポテンシャルを引き出す……という法則があります。

社内のメンバーのみならず、社外の人たちをも熱くしてしまう。

媒体の営業担当はもとより、制作担当者、そしてKさんのように編集や広報の一人一人を熱くさせてしまう方々は、皆さん求人媒体のポテンシャルを120%引き出します。

逆に、

「 いやいやプロなんだから、そこまでしなくても良い提案してくれなきゃ…… 」

「 媒体の担当者は、全てのお客様にそういう提案をするのが仕事でしょう…… 」

と感じた皆様は、幸いです。

おそらく、まだ求人媒体のポテンシャルを引き出す余地が充分に残っているからです。

もっと効果を高めたい!という想いを叶えるには、「 求人媒体のポテンシャルを引き出す 」 ことが最も簡単で最も近道です。

けれど、そのために、まず営業担当を熱くし制作担当を熱くする……という視界は、意外に見落とされがちかもしれません。

営業担当者も人間。制作担当者も人間。

求人媒体の営業担当がこの会社に入りたい……と思ってしまうほど、熱く語っているか。

求人媒体の制作担当をこの会社の◎◎と〇〇を伝えたい……とむずむずさせているか。

この辺りはわかり易いよう、次回は全く逆の事例から見ていきましょう。

←「発展する組織と募集採用」前章へ・続きへ「求人広告の効果を高めるにはP2」→

2012-12-20

募集採用-やるべきことをやれば人材は集まる

企業経営やマネジメントを担う皆様をはじめ、人と組織を成長発展させたい……
そんな熱い想いの皆様を応援する、募集採用のヒント集。

アクトナビの藤井です。毎々ご愛読頂きありがとうございます。

 
この仕事をしていて飛び上るほど嬉しくなってしまうのは、採用や組織活性の提案を通し、お客様が着実に進化、発展していく場面です。

「 藤井さんと出会わなかったら、うちはまだ数名のままだったかもしれない…… 」

僅か数名だった頃に出会い、ひとり、またひとり……と採用のお手伝いをさせて戴く中で、気が付くと100名以上の組織規模に成長していった企業様に、そんなお言葉を戴いたこともありました。

「 資金もあった。万全の事業計画もあった。商品力も自信があったし店舗開発力もあった。けれど人材だけが不安だった。数年で1000名以上……これだけの新規採用ができるのか……それが達成できたのは藤井さんがあれだけ頑張ってくれたから。本当にありがとう 」

今や全国に350店以上を展開する事業の創業に携わり、僅か数年で100店舗を達成した場で、そんな嬉しいお言葉を戴いたこともありました。

たくさんのお客様と成長発展の苦労や喜びを共にできる……。

採用や組織活性に携わる方々の共通する喜びかもしれません。

◊ ◊ ◊

逆に、とても悲しくなってしまうのは、出会う企業様が採用や自社の発展に対しエネルギーを失っている場面です。

「 うちの業界は不人気なので、なかなか人が集まらなくて…… 」

「 この地域は人が集めにくいので…… 」

「 募集条件が悪いので…… 」

「 今は時期が悪いので…… 」

それまで様々な方法で求人を行ってみたが、なかなか採用が上手くいかない。

ここで採用に対する熱意が薄れてしまうと、事業の成長までが停滞してしまいます。

組織が発展する場面には、人材採用の成功が不可欠。

採用への熱意は、ある意味では事業の成長への熱意と同じベクトルにあるものだからこそ、採用が原因でそのエネルギーを失っていると、とても悲しくなるのです。

ここで、声を大にしてお伝えします。

「 そういう皆様にこそ、これからのご案内をお伝えしたい! 」

当たりまえにやるべきことをやれば、人材は採用できます。

人材採用が原因で、事業の成長発展のエネルギーまで失うことはありません。

◊ ◊ ◊

では、当たりまえにやるべきこととは何でしょう?

「 効果の高い、良い媒体に載せること 」 「 応募効果を高める、良い広告代理店を探す 」「 目を引くデザインや珠玉のキャッチコピーを考えてくれる、良い制作担当を選ぶ 」……

こういったお応えを頂くこともありますが、これらは全て外的な要因。

自分たちの中にあるものではなく、他の要因に頼ることになってしまいます。

過去と他人は変えられないが、未来と自分はいくらでも変えることができる……。

実は、自社や自組織……内的な要因を変化させようとする方が数倍は早いのです。

「 では、給与を上げること? 」 「 休日や休暇を増やす? 」 「 待遇を良くする? 」

というお声も頂きますが、これらは決して原点ではない……ことは前回のご案内の通り。

それより先にやるべきこと、もっと簡単にできることが山のようにあるはずです。

この項では、その中で最も見落としがちな幾つかのポイントを、2つの事例を通してご紹介していきましょう。

まず次回は、各求人媒体の営業や制作担当者を、「 この採用を絶対成功させるぞっ! 」 と徹夜を重ねるほどに熱くするには……という話です。

《 コラム一覧はこちら 》《 コラムアーカイブスはこちら 》

←「発展する組織と募集採用」前章へ・次章へ「求人広告の良い営業マンとは」→

2012-12-14

募集採用・求人広告の原点

活性化する組織、最高の組織創りの入り口である人材採用。

企業経営や採用に携わる皆様をはじめ、人と組織のわくわくする未来を担う皆様を応援する募集採用活動へのヒント集。

 
まずは世界で最も有名な「 伝説の求人広告 」 からご紹介致しましょう。

 Densetsu_no_kyujin_koukoku_1_Sample

※クリックすると拡大します

こちらは1900年代初頭、イギリスの探検家アーネスト・シャクルトンが南極探検隊の隊員を募るため、新聞の片隅に掲載した小さな求人広告です。

当時、国際的に南極への関心が高まり、南極点到達、南極大陸横断……と、数多くの探検隊が盛んに挑戦していた時代。

アーネスト・シャクルトンは過去の南極探検の成功でナイトの称号を授与されており、この求人募集当時、その名は既に広く知られていたようです。

………………………………………………………………………………………

求む男子。至難の旅。

僅かな報酬。極寒。暗黒の続く日々。絶えざる危険。生還の保証なし。

ただし、成功の暁には名誉と称讃を得る。

………………………………………………………………………………………

如何でしょう?

アーネスト・シャクルトンの呼掛けとはいえ、皆様はこの求人広告に応募するでしょうか?

男性だけの募集は、現在、日本では男女雇用機会均等法もあり難しいところがあります。

しかも生還の保証もない、極寒、暗闇の中の危険な旅……でありながら僅かな報酬。

けれど一説ではこのたった3行の広告に、なんと5000名以上もの応募があったと伝えられ、私たちの間では 「 伝説の求人広告 」 「 世界一有名な求人広告 」と呼ばれています。

人を集める力は何を得られるか……という待遇や報酬の中だけにあるのではない。

何を為すのか……という仕事そのものの真価や、奮い立たせる「 志 」 の中にこそある。

シャクルトンは、あえて南極探検の厳しさを包み隠さないことで、たくさんの人たちの共感を呼び、成し遂げる仕事の真価を真正面から伝えました。

最近の求人広告で時折見かける「 明るく楽しい職場! 」 「 駅からスグでラクラク通勤! 」などの求人広告と対比させると、その本質が垣間見えてくるでしょう。

◊ ◊ ◊

伝説の求人広告……もうひとつご紹介致しましょう。

Densetsu_no_kyujin_koukoku_2

こちらはアポロ11号が人類初の有人月面着陸を成し遂げた1969年。

もちろん舞台は日本ですが、当時、海外進出を本格化し始めたソニー株式会社の求人広告のキャッチコピーです。

実際に新聞に掲載された広告には、ボディコピーと共に仕事内容、勤務地、資格などの丁寧な募集要項データも記載されていますが、このキャッチコピーとSONYのロゴに、後のソニーを担うたくさんの優秀な人材が集いました。

「 出るクイ 」を求む!……では、出るクイはとかく活躍し難い……という当時の日本の風潮を背景に、私たちは創業当初からそんな出るクイたちが集まって活き活きと成長してきた、能力と意欲がありながら組織の壁に阻まれている人こそ歓迎する……というメッセージを。

一方 「 英語でタンカのきれる { 日本 } 人 」 は、英語が堪能なだけでなく、時にタンカを切るほどに熱く交渉している場面まで浮かばせ、折衝力や肝の太さも必要な仕事……というメッセージが顔を出します。

実は、こちらはあえて手書き文字をそのまま掲載。

創業者のお一人である盛田昭夫さんのメモをそのまま使ったのでは?!……という神話?!まで生まれたほど、私たちの間で伝説になっています。

もう少し先で詳しくご案内致しますが、自分たちは何を強みにしているどんな組織なのかこれからどんな組織でありたいのかだからこそどんな人材に応募してきて欲しいのか……という採用活動の原点がこの数文字には溢れています。

こういったものと真正面から向き合うからこそ、メッセージが真っ直ぐ伝わり、

「 あ、これって自分のことだ!」

「 自分に呼び掛けてくれている!」

と感じさせる求人広告が生まれ、高い応募効果に繋がるのです。

◊ ◊ ◊

伝説の求人広告は、人を突き動かす珠玉のコピーは、決してテクニックだけでは生まれないことを教えてくれます。

そして、人が集う求人広告の原点は、不都合を化粧で隠した表現、デザインやビジュアル、給与や待遇にあるわけではないことも教えてくれます。

たくさんの人材を集める採用募集や求人広告の原点……僅かでも感じて頂けるでしょうか。

《 コラム一覧はこちら 》《 コラムアーカイブスはこちら 》

←「発展する組織と募集採用」前章へ・次章へ「求人広告の良い営業マンとは」→

ページ上部へ戻る